今月のはじめ、いきなり洗濯機が故障した。
そろそろ洗濯が終わるだろう頃に洗濯機の前に行ってみると、なんか様子が違っていた。
残りの洗濯時間などを表示する小窓に、これまでに見た事の無いエラーコードらしき言語を点滅させながら停止していた。
どうやら、脱水前の最終すすぎが終わって脱水に移るための排水作業を放棄して停止してしまったようで、洗濯物はただピチャピチャと停止した洗濯槽に浮かんでいる。
洗濯機の故障も問題だが、今、洗濯槽に浮かんでいる洗濯物を救出する事がまず第一歩なので、一旦電源を切って再起動させてみると、脱水だけの作業は無事にこなしてくれたが、その脱水だけの作業が終わってからの挙動が、やはりおかしい。
電源を切って、洗濯物を干し終えてから取説で確認すると、これはどうやら修理手配が必要らしい。
ほぼ12年前に買った洗濯機なので、そろそろ故障しても不思議ではない。
修理するよりは新しい物を買った方がいいだろう。
ワタクシの居住地にも何軒か家電量販店があるので、通常ならば、あちこちの店を渡り歩いて販売価格を調査比較して念入りに検討するはずだが、生命維持のための食料品買い出しと定例の病院通いは別として、まだまだ人の集まる場所に出かける気にはならない。
テキトーに思い浮かんだ家電量販店の駐車場には、『決算セール』の赤文字の幟がヒラヒラとはためいていた。
いつもより、来店客が多いようだが洗濯機コーナーのあたりには人がいないのでひと安心。
近くの販売スタッフに呼び掛けて、相談する。
お買い得の展示現品見切り商品があれば良かったのだが、そういうのは無くて、カタログから浮かび上がった2つの候補のうち在庫のある機種に決定した。
配送据付部門が混み合っていたので、4日後の配送となった。
その4日後に、無事に配送据付が完了、もちろん故障した古いのは、およそ¥4,800の処分料で引き取ってもらった。
作業を終えた据付担当の人が、
「使わない時は水栓(洗濯槽に水を送るための蛇口)を閉めて下さいね、圧がかかりっぱなしだと故障に繋がりますから。」
と言った。
これまで、洗濯機の蛇口はず~っと開けたままで使ってきたので、えっ?と思った。
「ほとんどの人は蛇口開きっぱなしにしてますが、使わない時は閉めた方がいいですよ。」
という事だった。
後で、新しい洗濯機の取説を開くと、洗濯機の使い方のはじめの方に
『水栓を開け洗濯物を入れる』との表記があった。
使う時に水栓を開けるという事は、使い終わったら閉めるという事で、
古いヤツの取説を引っ張り出してみると、そんな事は書いていなかった。
さらに新しいヤツの取説には、洗濯準備作業として、
『洗濯物のファスナーを閉めましょう』
『ボタンを留めましょう』
とある。
ジャリジャリと当たって洗濯槽を傷つけそうな気がして、ファスナーのある衣類はファスナーを閉めていたのだが、シャツなどのボタンを留める作業まではやった事がない。
もう一度、古いヤツの取説を引っ張り出すと
『ひもは結んでファスナーは閉める』
としか書いてなくて、ボタンに関する記述が無い。
そして今朝、つい先ほど、
取説に従って、シャツのボタンも留めてファスナーも閉めてから放り込んでスタートボタンを押して洗濯を開始した。
朝食のためのコーヒーメーカをセットしてからもう一度洗濯機の前を通ってみると、洗濯が始まっていないのに気付いた。
あらら、困ったぞ、買ってから1週間かそこらで故障してしまったのか、、、、、、、
とんだ不良品ではないか、、、、、、、、
と泣きそうになったのだが、洗濯槽の中を観察すると、全く水が入っていない。
恐る恐る水栓、つまり蛇口を開くと、洗濯作業が始まった。
前回使った後に閉めた水栓、つまり洗濯機の蛇口を開くという作業を忘れていたのだ。
これまでず~っと蛇口を開きっぱなしで使ってきたので、全く、習慣というのは恐ろしい。
もう少しでK電器にクレーム電話を入れるところだった。
危ない危ない、、、、、、