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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「エンロン」-アメリカ巨大企業の不正を暴く

2007-04-16 06:16:50 | 最近見た映画
 2000年度には全米7位という資産総額を誇り、2万人以上の従業員を抱えた巨大企業が、2001年の末には160億ドルの負債を抱え破綻してしまうまでに何が起こったのか。そこには信じられないような不正経理、巨額の負債隠しがあり、しかもそれがブッシュをはじめとする政治家との闇の結びつきがあった。

 カリフォルニア州の電力自由化の1つの帰結として起こった2000年の電力危機は、規制緩和・自由化のもたらす住民にとっての悲劇の教訓だ。エンロンはこれにも深く関わっていた。公共事業を金融投機と私服を肥やす道具として使いその結果もたらされる多大な損害・混乱など見向きもしない。
 結果もたらされたものが、映画俳優の州知事の誕生となっては笑うに笑えない。

 よその国の出来事を非難しても始まらない。問題は、そこから教訓を引き出し同じような事態を回避する方向で舵取りをしないといけない日本の政治家・財界集団が、こともあろうにアメリカのやるのと同じように規制緩和し企業に便宜を図り、それを悪の手本として積極的に追随していることである。

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