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【2010年11月14日】 MOVIX京都
《行きつけの映画館》=「京都シネマ」へ、他の映画を見に行った時に、いつになくホールが混み合い行列ができているので、何の映画かと見ると「マザーウォーター」だった。その後も、いつも上映直前の時間には満席になっているようなのと、直前までいつ観に行くか決めがたかったので、急遽「MOVIX京都」で観ることに。
なんとワケのわからない、何が言いたいのか、じれったい映画だった。
だいたい、銭湯と豆腐屋と喫茶店とバーしかない街なんかあるのか!?そこの店員以外の登場人物もほとんどなし。
いつも機嫌のいい赤ん坊。
誰かが親切にも面倒を見てくれるのだが、おむつを替える姿や泣き叫ばれて往生する場面は出てこない。
ウィスキーしか出さないバー。
信州に行った時、おいしい蕎麦を出す店を紹介され行ったが、その店で「ラーメン」も「カレー・ライス」もメニューに加えられているのには興ざめしたが。ウィスキーしか出さないバーに、誰が行くのか。
大豆を洗って、後は包丁を入れるだけの豆腐屋。
バス停を降りて、今の職場まで行く通勤途上の道に、どういうわけか、2軒の豆腐屋がある。2軒とも老夫婦が営んでいて、決まった時間に通りかかると、店先でいつもふたりで「おあげ」を揚げている。豆腐をつくる工程はとっくに過ぎている時間なのだろう。
一般客のいない銭湯と喫茶店。京都弁の聴かれない京都の街。
ストーリーも生活感も全くない。
過程や本質に関係ないところを省略した、というかもしれない。抽象だと。
映画を含め、芸術は人間の美意識を刺激し共感をもたらすものだと思っている。美意識をもたらすものの本質はその対象への《認識》である。本質をはずさない限りの抽象はあってもいいし、むしろ雑音だらけの複雑な現実世界をすっきり見せるためには、抽象は必要な作業だと思う。
自分が今まで体験したことのない事象を認識させてくれたり、同じ対象であっても雑多なものを取り除き、新たな角度で認識させ納得させる《美的感覚を呼び起こし共感をもたらせてくれるさせてくれる》と、感動する心が生まれる。
堤防の桜の咲く下でのシーンがあるが、そこは我が家から200メートルほどしか離れていない加茂川の散策路である。そういえば、いつかロケをしていた-その時は何の映画か知らなかったが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/4f/a5d1c71e94438646a09749b59074b638.jpg)
撮影した場所はこんなに近かったのに、どうも、今回の映画の製作者(監督?脚本家?プロジェクト?)と自分とでは、世の中の認識の仕方が大分かけ離れているようだ。
《行きつけの映画館》=「京都シネマ」へ、他の映画を見に行った時に、いつになくホールが混み合い行列ができているので、何の映画かと見ると「マザーウォーター」だった。その後も、いつも上映直前の時間には満席になっているようなのと、直前までいつ観に行くか決めがたかったので、急遽「MOVIX京都」で観ることに。
なんとワケのわからない、何が言いたいのか、じれったい映画だった。
だいたい、銭湯と豆腐屋と喫茶店とバーしかない街なんかあるのか!?そこの店員以外の登場人物もほとんどなし。
いつも機嫌のいい赤ん坊。
誰かが親切にも面倒を見てくれるのだが、おむつを替える姿や泣き叫ばれて往生する場面は出てこない。
ウィスキーしか出さないバー。
信州に行った時、おいしい蕎麦を出す店を紹介され行ったが、その店で「ラーメン」も「カレー・ライス」もメニューに加えられているのには興ざめしたが。ウィスキーしか出さないバーに、誰が行くのか。
大豆を洗って、後は包丁を入れるだけの豆腐屋。
バス停を降りて、今の職場まで行く通勤途上の道に、どういうわけか、2軒の豆腐屋がある。2軒とも老夫婦が営んでいて、決まった時間に通りかかると、店先でいつもふたりで「おあげ」を揚げている。豆腐をつくる工程はとっくに過ぎている時間なのだろう。
一般客のいない銭湯と喫茶店。京都弁の聴かれない京都の街。
ストーリーも生活感も全くない。
過程や本質に関係ないところを省略した、というかもしれない。抽象だと。
映画を含め、芸術は人間の美意識を刺激し共感をもたらすものだと思っている。美意識をもたらすものの本質はその対象への《認識》である。本質をはずさない限りの抽象はあってもいいし、むしろ雑音だらけの複雑な現実世界をすっきり見せるためには、抽象は必要な作業だと思う。
自分が今まで体験したことのない事象を認識させてくれたり、同じ対象であっても雑多なものを取り除き、新たな角度で認識させ納得させる《美的感覚を呼び起こし共感をもたらせてくれるさせてくれる》と、感動する心が生まれる。
堤防の桜の咲く下でのシーンがあるが、そこは我が家から200メートルほどしか離れていない加茂川の散策路である。そういえば、いつかロケをしていた-その時は何の映画か知らなかったが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/4f/a5d1c71e94438646a09749b59074b638.jpg)
撮影した場所はこんなに近かったのに、どうも、今回の映画の製作者(監督?脚本家?プロジェクト?)と自分とでは、世の中の認識の仕方が大分かけ離れているようだ。