![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/26/a6c78e35bcfd0a8d02602f41fb97b72a.jpg)
【南沢岳より烏帽子岳(手前)と三ッ岳】
行き先は、北アルプスの裏銀座コース。いろいろ悩んだ末、針の木、蓮華は今回はあきらめて、最終的に水晶・鷲羽を目指すことにする。
その場合、登山ルートだが車で行くことにしていたので、車を七倉に置いて、そこから出発して下山は七倉に戻ってこなければならない。登りルートをどこからにするか--七倉尾根を登り、船窪岳・不動岳を通り烏帽子に至るコースにするか、ブナ立尾根を登り直接、烏帽子に行くルートか、それと下山路の選択と合わせて迷った。
針ノ木を回らない分、ブナ立尾根を登るのは、自分にとっては物足りなさを感じた。ただ、水晶・鷲羽岳を目指すなら、大回りになりやしないかという懸念もあった。しかし、湯俣に降りて、高瀬湖に沿って展望の楽しみのない谷底の道を延々5時間以上歩くのも、だるく感じられ、少し変化を求めて七倉を登ることにする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c6/4e946b8ede1c50c518ef88076197b379.jpg)
泊まる小屋は、船窪・烏帽子・水晶小屋とし、4泊目を場合によっては野口五郎か、湯俣に降りて「晴嵐荘」に。必要ならもう1泊麓の温泉に取ることとして、その時の天候と体力次第ということにする。
【第1日目】
前夜の9月17日(金)の午後11時ちょうど、上賀茂をYさんの車で出発。途中どこかのサービスエリアで3時間ほど仮眠をとり、7時前に豊科のインターチェンジを降りる。
天気はまずまずのようだ。左手に常念岳、有明山やら餓鬼岳と思わしき峰々が流れる雲間から見え隠れする。大町に近づくと爺ヶ岳と正面に鹿島槍の勇姿が見えてくる。ああ、今年も山に来たんだなと心が躍る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/34/dfd9ef886b5627f3d86edae4afa2b406.jpg)
予定より1時間ほど早く七倉温泉の駐車場に到着。先着組が沢山あって、3~40台停められる駐車スペースはほとんど空きがなかった。ブナ立尾根に向かう人はタクシーに乗り合わせてどんどん出発する。
我々は、9時出発。登山届けを出して、橋を渡り直ぐに七倉尾根の登りにかかる。
ブナ立尾根はアルプス三大急登の1つで、かなりきつそうであるが、こちらの七倉尾根も所要時間・高低差で負けていない。最初からきつい登りが続く。
「鼻付き八丁」をあえぐように越え、「天狗の庭」に出てようやく展望が開ける。とはいってもガスがかかり、あまり見通しがきかない。わずかなガスの切れ目から高瀬ダムと周囲の山が顔を覗かせる。幻想的な景色である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/fd/aef02884236fbd002c975308e15f7800.jpg)
ほど無く、船窪小屋に到着する。こじんまりした小屋だ。
七倉を出発する時、同じ七倉尾根を登るという人から耳寄りの情報を聞いた。「船窪小屋」の食事はかなり凝っていて、全国的に有名で、一度その食事が食べたくて、わざわざ今回このコースを選んだというのだ。
そんなこととは知らず、たまたま七倉を登ってそれにありつけるとは、ラッキーと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a3/b4e04944d925e55aef0444553d6f3500.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/41/bb03e5c12cfaff7af2bb16f4f9aa5ba0.jpg)
【山小屋では考えられない凝った料理メニュー】
到着した時、小屋の前の広場では、「歌声コンサート」が始まっていた。
「ここまでギターをかかえてくるかな。」と感心したが、話をきくとその人もこの小屋の熱烈なファンらしい。
遅く到着したので、食事は順番待ちで3巡目だったか。先に食べた人の『感嘆の声』が聞こえる。
いざ食事の席に臨んでみると、《口上》まで付いた小屋のお母さんの力作が狭いテーブルに並べられていた。食器も水道もない山小屋にしては立派なものだった。食器の数が多く、後片付けが大変だろうと思う。残念なのは、照明が暗く観て楽しみながら食事が出来なかったことである。
付け加えると、寝具も立派なもので並の民宿・旅館より上等で、山小屋の常識を越えていた。
【つづく】
行き先は、北アルプスの裏銀座コース。いろいろ悩んだ末、針の木、蓮華は今回はあきらめて、最終的に水晶・鷲羽を目指すことにする。
その場合、登山ルートだが車で行くことにしていたので、車を七倉に置いて、そこから出発して下山は七倉に戻ってこなければならない。登りルートをどこからにするか--七倉尾根を登り、船窪岳・不動岳を通り烏帽子に至るコースにするか、ブナ立尾根を登り直接、烏帽子に行くルートか、それと下山路の選択と合わせて迷った。
針ノ木を回らない分、ブナ立尾根を登るのは、自分にとっては物足りなさを感じた。ただ、水晶・鷲羽岳を目指すなら、大回りになりやしないかという懸念もあった。しかし、湯俣に降りて、高瀬湖に沿って展望の楽しみのない谷底の道を延々5時間以上歩くのも、だるく感じられ、少し変化を求めて七倉を登ることにする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c6/4e946b8ede1c50c518ef88076197b379.jpg)
泊まる小屋は、船窪・烏帽子・水晶小屋とし、4泊目を場合によっては野口五郎か、湯俣に降りて「晴嵐荘」に。必要ならもう1泊麓の温泉に取ることとして、その時の天候と体力次第ということにする。
【第1日目】
前夜の9月17日(金)の午後11時ちょうど、上賀茂をYさんの車で出発。途中どこかのサービスエリアで3時間ほど仮眠をとり、7時前に豊科のインターチェンジを降りる。
天気はまずまずのようだ。左手に常念岳、有明山やら餓鬼岳と思わしき峰々が流れる雲間から見え隠れする。大町に近づくと爺ヶ岳と正面に鹿島槍の勇姿が見えてくる。ああ、今年も山に来たんだなと心が躍る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/34/dfd9ef886b5627f3d86edae4afa2b406.jpg)
予定より1時間ほど早く七倉温泉の駐車場に到着。先着組が沢山あって、3~40台停められる駐車スペースはほとんど空きがなかった。ブナ立尾根に向かう人はタクシーに乗り合わせてどんどん出発する。
我々は、9時出発。登山届けを出して、橋を渡り直ぐに七倉尾根の登りにかかる。
ブナ立尾根はアルプス三大急登の1つで、かなりきつそうであるが、こちらの七倉尾根も所要時間・高低差で負けていない。最初からきつい登りが続く。
「鼻付き八丁」をあえぐように越え、「天狗の庭」に出てようやく展望が開ける。とはいってもガスがかかり、あまり見通しがきかない。わずかなガスの切れ目から高瀬ダムと周囲の山が顔を覗かせる。幻想的な景色である。
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ほど無く、船窪小屋に到着する。こじんまりした小屋だ。
七倉を出発する時、同じ七倉尾根を登るという人から耳寄りの情報を聞いた。「船窪小屋」の食事はかなり凝っていて、全国的に有名で、一度その食事が食べたくて、わざわざ今回このコースを選んだというのだ。
そんなこととは知らず、たまたま七倉を登ってそれにありつけるとは、ラッキーと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a3/b4e04944d925e55aef0444553d6f3500.jpg)
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【山小屋では考えられない凝った料理メニュー】
到着した時、小屋の前の広場では、「歌声コンサート」が始まっていた。
「ここまでギターをかかえてくるかな。」と感心したが、話をきくとその人もこの小屋の熱烈なファンらしい。
遅く到着したので、食事は順番待ちで3巡目だったか。先に食べた人の『感嘆の声』が聞こえる。
いざ食事の席に臨んでみると、《口上》まで付いた小屋のお母さんの力作が狭いテーブルに並べられていた。食器も水道もない山小屋にしては立派なものだった。食器の数が多く、後片付けが大変だろうと思う。残念なのは、照明が暗く観て楽しみながら食事が出来なかったことである。
付け加えると、寝具も立派なもので並の民宿・旅館より上等で、山小屋の常識を越えていた。
【つづく】