【2015年7月19日】 京都シネマ
ずっと昔、スウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンの映画を数本見たが、それを思い起こしてしまった。動かない画面と延々続くセリフ。そう、『結婚の風景』や『秋のソナタ』のあの耐えられない単調なシーンと共通のものを感じてしまった。
予告編を見れば、何か《深淵》で、さらに《劇的な展開》を創造させたが、抽象的で普遍性のない問題をほじくりかえし、同じセリフを何度も云わせ、退屈を通り越し、見続けるのが耐えられない映画である。
どうしてあのストーリ-で3時間以上もかけないといけないのか、意味不明。
一緒に見た妻に言わせれば、『何か最後に大きなどんでん返しがあると、思って耐えてみていたけど、元に戻ってしまって・・・。あんな深刻に考えないと夫婦生活ってできないの。「わっはッはッ!」て笑ってれば、いいんじゃないの!』
半日、時間を無駄にしてしまった。
『雪の轍』-公式サイト