【2015年6月10】 京都シネマ
主役の人、どこかで見たことのある女優と思ったら、南北朝鮮卓球チームの交流を描いた『ハナ・奇跡の46日間』のという、2013年の夏に見た映画の北朝鮮選手の主将役を演じていた少女だった。
今度は、少女でなく、《エリート警察官》という設定で、そのエリートが何らかの事情で片田舎の《交番》(韓国でも「交番」というシステムがあるかどうかは知らないが)の所長に赴任するところから始まる。
韓国は、『息もできない』やそのあとの『嘆きのピエタ』を見ても、日本に比べ、世情や《やっていること》がかなり粗暴に思え、それに対する《警察の対応》も甘いように感じられ、日本の常識からすると《どうしてそんなことがまかり通ているのか》という印象を持ってしまうが、時代のずれの影響もあるのだろうかと思ってしまう。(逆に、イタリアやフランスのそれを見ていると、日本より《丁重な扱い》をしているんだなと思う。文化の違いか。)
日本と韓国のそういった意識のずれはあるが、今回のはそうした違和感はあまりなく、問題意識を共有でき、何といっても脚本がしっかりしているので緊張感が途切れることなく、見ることができた。
『児童虐待』と『社会の偏見』-2つの大きな社会問題を、緊迫感を持って上手に扱っていた。
『私の少女』-公式サイト