【 2015年6月10日 】 京都シネマ
7割が二人のおしゃべりである。シェリーからバイロンと詩人の話から始まって、映画のシーンまで取り留めもなく続く会話。「マーロン・ブランド」やら「アル・パチーノ」、「ロバート・デニーロ」の物真似まで入って、ともかくにぎやかで面白いのである。
話の設定やキャスティングが、どこまでが現実で、どこからがフィクションの世界かわからないが、レストランで実際にあんな大声で喋りまくったら、周囲から「やかましい!」と苦情が出ること間違いない。そこは映画の世界。
会話の間に織り込まれるのは、アマルフィーなどの明るい太陽に照らされた美しい海岸線の風景と、寡黙に腕を振るうイタリアン・レストランのシェフの姿と、出来上がった《その土地ならではの料理》を、“さばさばと”飾り気なく運んでくるウェイター(ウェイトレス)と。
こんな映画を見ていると、またイタリアに行きたくなってきた。
『ああ、イタリアは呼んでいる!』
『イタリアは呼んでいる』-公式サイト