この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「フランドル」-片田舎の青春の日常と戦争のかかわり

2007-07-20 00:53:17 | 最近見た映画
[2007年7月15日] 京都シネマ

 先の見えない、外界と接触を断たれたような静かなフランス-フランドル地方の田舎町。そこには、かろうじてカフェが一軒あるだけで、テレビもインターネットもない。

 遠くの丘には教会の尖塔がかすかに見える。ヨーロッパのどこにでもありそうな田園風景だ。


 その村に住む少女バルブは、他にすることもなく、性だけがその存在の証のように男とSEXを重ねる。その一人、物静かなデメステルは少女に惹かれるが自分からは、それ以上何も出来ない。

 
 そんな退屈で何もない外から閉ざされた田舎の村にも、召集令状が届く。デメステル以下、村の若者は、ワケもなく戦場にかり出される。
 
 行き先も、誰の何のための戦いなのかも知らされず。


  
 村に取り残される、バブル。


 戦場では、相手の見えない、意味のわからない戦闘が続く。生き延びることだけが目的で、本能のまま性と暴力が行動を支配する。無意味な虐殺、レイプ・・・。

 麻痺した神経だけが世界を支配する。

 戦争を仕掛けた者が全く別の世界にいて、全然関係ない若者が戦場にかり出され、地獄に送り込まれる。

    

 「フランドル」-公式サイト

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