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[2007年11月4日] 京都みなみ会館
この日、「長江哀歌」も見たが、こちらの方がずっと良かった。前宣伝は「長江哀歌」の方が多少派手で「ルオマ」の方は目立たなかったが。
雲南省のハニ族の棚田は、以前何かでみて記憶のどこかに残っていたが、今回改めてその美しさに見とれてしまった。
ともかく映像が綺麗だった。映画の始まりから、展覧会場で美しい風景写真に引きつけられたように、あるいは写真集のページをわくわくしながらゆっくりめくるように美しく感動的だった。
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でも、その美しさは風景写真集のそれとは違っていた。その風景は単なる風景ではなく、ハニ族がその長い生活の歴史の中で作り上げてきたもので、しかも今もその風景の中で生活しているということだ。美しい民族衣装とともに生活の一部であり舞台であり、民族の文化そのものなのだ。
その棚田の細いあぜ道をルオマが走っていく。
ルオマにとっては大都会である昆明から戻った幼なじみの友達のルオシアの着ている服をみて、
「それ都会の服?ステキ!」というが、僕らから見ると、ルオマの着ている民族衣装の方がはるかに洗練されていて個性的で美しい。
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その中で、ルオマの純真な気持ちが動いていく。
お金の問題、文明の問題、都会の便利さの問題、生活していく上での必要な人間の優しさの問題-失ってはいけないもの、大事にとっておかねばならないものがたくさんあるのを、この映画の中で見た。
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「雲南の少女 ルオマの初恋」-公式サイト