遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

潮路句会例会

2019-08-12 16:12:55 | 日記
令和元年8月12日(月

潮路句会8月例会

日 時 : 令和元年8月10日(土)
場 所 : 大手コミュニテイ・センター
兼 題 : 1)秋めく、2)閻魔参、3)当季雑詠

閻王の嗤ひ浮かべる口紅し       玲 子


秋めくや昨日と違ふ風の音       ヤギ爺



猛暑が続く中での句会、暑さに負けず9名の参加。
今回の兼題の「秋めく」「閻魔参」は私にとり、とても
難しい兼題でした。
「秋めく」は、風や水の音、空の様子、周りの空気感等
が秋らしくなる、、、。然し今年は長梅雨がやっと開け、
開ければ猛暑続き、全く、秋の気配が感じられず、、。
亦、「閻魔参」は、私にとり、馴染が薄い季語で、、、
幼い頃から、閻魔様は怖い存在の話を祖父等から聞いて
は居たものの、それは寓話の世界、現実離れのする物で、
季語としての存在すら知らず、句作りに苦労した題材。




潮路抄


八方にそつなく戯れて狗尾草     玲 子


白南風の眩しき海に真白の帆     勝


鬼灯の朱草叢に凭れをり       美保子


半纏に汗の吹き出す園亭午      魚 青


奪衣婆の不穏の面のそぞろ寒     美智子


読経と競ひ合ひたる蝉時雨      輝 子


垣根超え大向日葵の覗きをり     政 子


母の手をぎゆっと握りて閻魔堂    セツ子


嬉々として水鉄砲の的となり     ヤギ爺




次回の句会は、9月14日(土)
兼題は、1)瓢、2)硯洗、3)当季雑詠。