遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

終戦記念日

2019-08-16 15:52:26 | 日記
令和元年8月16日(金)

終戦記念日 : 終戦、敗戦の日

昭和20年8月15日、日本がポツダム宣言を
無条件で受諾し、天皇陛下が終戦の「詔勅」を
ラジオを通じて国民に伝えた、これによって
第二次世界大戦は終結した。
わが国ではこの日を「終戦記念日」と定めて、
国の再建、復興を誓う。と同時に戦没された
方々に対して、全国各地でそれぞれの催しに
依り、犠牲者の慰霊を行っている。

「終戦忌」「配線忌」は俳人に依る造語である
が、忌日に二度と過ちを繰り返してはならぬ
という願いが込められている。

第57回、令和初の「全国戦没者追悼式」が
東京の日本武道館で催された。

令和天皇、皇后両陛下をお迎えし5,400名
が参列した。

最高齢者は97歳の内田ハルさん

国歌斉唱により式典が始まり、安倍首相の式辞
があり「戦争の惨禍を二度と繰り返さない、、
令和の時代に置いても変わらない、、、、
世界が直面している課題の解決に、国際社会と
力を合わせて全力で取組んで参ります、、、」

歴代首相が踏襲した、先の大戦でアジア諸国に
対し、多大の損害と苦痛を与えた事への深い
反省の言葉は、今年も述べられなかった、、。


この後、一分間の黙祷が在り、天皇陛下の
「お言葉」が述べられた。

「先の大戦に於いて、多くの掛け替えのない命
を失った多くの人とその遺族を思い深い悲しみ
を新たにします、、人々の弛まない努力により
今日の我国の平和と繁栄が築き上げられました。
多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、
誠に感慨深いものが在ります。
平和な歳月を思いつつ、過去を顧み、深い反省
の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬ
事を切に願い、、戦争に散り戦禍に倒れた人々
に対し、全国民と共に心から追悼の意を表し、
世界の平和と我国の一層の発展を祈ります。」


次に大島理森衆議院議長、三東昭子参議院議長
大谷直人最高裁判所長官の追悼の辞が述べられ、
遺族代表の森本浩吉さんの追悼の言葉が在った。


遺族代表の追悼の辞をお聞きになる両陛下
(画像はNHKTV全国戦没者追悼式より)

この日の中日新聞朝刊のコラムに脚本家の
久世光彦さんの終戦直後、韓国釜山からの引揚
船の中の出来事を紹介する記述が在った。

「食べ物をめぐり男達が喧嘩を始めた。争う男
達自身もやり切れぬ中、どちらも後へは引けぬ、
そんな中、お婆さんが「朧月夜」を呟く様に歌
い出し、、菜の花畠に入日薄れ、、周りの人が
それに合わせ、やがて歌声が船内中に広まり、
争っていた男達が最初に泣き出し、いつしか
皆が泣いていた、、」終戦の日を迎え74年
前の「朧月夜」の泪を想像してみる、、、
とても感動するお話です、、ネ

また、5年前の終戦の日に俳人の金子兜太氏
等が選句される「平和の句」が連載された、
今年、一日限定で平和の句が紹介された。
一般公募の中から、いとうせいこう、黒田杏子
夏井いつき諸先生の選句10句が紹介された。
その内の1句づつを紹介します。


いとうせいこう 選
八月や空の裂けめに無数の目    益子 聡(76


黒田 杏子 選
広島で平和学習深めたよ     石川 奈津希(15

夏井 いつき 選

画面の銃うつ子我が手で銃うつ子   小林 和徳(15