中国政府は、北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議に基づく措置として、19日から、今年一杯、北朝鮮からの石炭の輸入を停止すると発表しました。中国政府としては、制裁を着実に履行しているとアピールする狙いがあると見られる。
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今回の措置は北朝鮮が去年9月、5回目の核実験を強行したことを受けて、国連安全保障理事会が去年11月に採択した制裁決議に基づくものだ。
中国が去年1年間に北朝鮮から輸入した石炭は、総額で11億8000万ドルに上る。しかし、新たな制裁決議では年間の輸入額について、4億ドルの上限が設けられている。➡NHKなどの報道
発表では、中国は今年は輸入を停止すると言っているが、一切輸入をしないのだろか? 又は、代わりの物の輸入を増やすのだろうかは不明。
仮に、11億8000万ドルの輸入を完全に停止したとなると、どの位影響があるのか見てみよう。
日本外務省のHPによると、国民総所得(GNI)は34.2兆韓国ウオン@2014年であり、昨年暮れの聯合ニュース報道では、34兆5120 億ウォン(約3兆4300億円=約293億ドル @1USD=117円)、11.8億ドルはその約4%に当たる。
貿易額(輸出入総額)63億ドル(約7390億円)で、中国は91%を占めており、輸入金額は32.2億ドル(2015年)で、11.8億ドルは約36.6%となる。⇐JETORO
北朝鮮はこれだけの収入が減ると、やはり影響は大きいと言えよう。中国はついに北朝鮮を見限ったが、果たして北朝鮮はどう出るか?
第1に、北朝鮮は友好国(イラン、シリアなど)との貿易を増やし、リカバーしようとするのは当然でしょうね。 考えられるのは、レアメタル等であるが、果たしてリカバーできるだろうか?
第2に、中国との石炭に代わるものの輸出?
第3に韓国野党政権が勝利した場合には、貿易復活?
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