旧日本軍の中国・南京占領から80年の12月13日、中国政府は江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」で、犠牲者を追悼する恒例の国家式典を開いた。兪正声(ユー・ジョンション)・人民政治協商会議主席が演説し「30万人の同胞が殺害され、無数の女性と子どもが踏みにじられた」と主張、歴史問題で日本をけん制した。
習近平国家主席が3年ぶりに出席したが、演説はしなかった。改善の流れが出てきた日中関係に一定の配慮をしたとみられる。
兪氏は日本側に「軍国主義の歴史を直視」するよう要求した上で、「日中は平和と友好、協力という大方針の下、共に人類の平和に貢献すべきだ」と呼び掛けた。→共同通信、時事通信などの報道
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南京に2007年暮れから住んでいたこともあり、この問題は避けて通れない話題であった。
12月13日が始めて国家公祭日に昇格した2014年の12月13日に関する弊ブログを見てみよう。→こちら
やはり30万人と言う数字が、しかも国家主席が「30万人虐殺の事実の否定を13億の中国人民は受け入れない」と述べたことが話題として、取り上げている。
2015年の12月13日に関する弊ブログを見てみよう。→こちら
習近平国家主席は出席せず、式典で演説した全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の李建国副委員長は、事件に関して「30万人の同胞が塗炭の苦しみをなめた」と表現した。「30万人虐殺」からニュアンスが変わってきている。また、日中両国は「歴史をかがみに未来に向かう精神で友好協力を進めねばならない」と訴えた。
2016年の12月13日に関する弊ブログを見てみよう。→こちら、
2015年に続き、習近平国家主席ら最高指導部メンバーは姿を見せなかった。日中関係に一定の配慮を示したとみられる。
中国側も日本側の主張も検討し始めたが、30万人の主張は崩していない。→こちら、追加1
中国内の投稿でも、「歴史を抜きにすれば、仕事や生活で出会う日本人はみんな礼儀正しい」「日本人はとてもいい人たちだよ。悪いのは日本政府」、「中国政府は絶えず反日感情を煽っていて、庶民の対日感情を悪化させ、国内矛盾から目をそらさせている。」 などと。
中国内で、少しは認識が変わってきているようだが、一筋縄にはいかないですね→こちら
<追記>
そもそも、12月13日とは何の日? →幣ブログ2013年12月13日
5年前は? 弊ブログ2012年12月13日→こちら
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