このシリーズは面白くて大好きだ。最新刊は海外編。
海外で日本語を学んでいる人たちの話である。
日本人の知らない日本語4 海外編 | |
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この中にベルギー、ゲント大学の学生の話があった。
「日本は常用漢字に含まれない字を新聞でさえひらがなにするでしょう。あれやめてほしいです」
「”ごう音”の”ごう”は”轟”ですよ!! せっかくすごくすごそうなのに!!」(原文のまま)
「なんで日本人は漢字をへらそうとするんでしょう・・・・ むしろもっと作ればいいのに」
なんて言っていた。俺もそう思う。
手編に口で「携帯電話」。いいじゃないか。
今週の武田鉄也のラジオ番組「三枚おろし」では、俳句のこと話題になっていた。
「古池や蛙飛び込む水の音」
これは「静かだ」という情景が伝わってくるが、「静か」という言葉を使わずに静かであることを表現している。
「松島やああ松島や松島や」
「きれいだ」とか「美しい」という言葉を使っていないが、松島の素晴らしさが伝わってくる。
日本語の素晴さはそこだ!とある著名な外国の人が言っていたらしい(名前は忘れた)。
ヨーロッパの言語にはこのようなことはない。静かなら静か、きれいならきれいとはっきり言わないと相手に通じない。
確かにそうなのかもしれない。日本人がはっきりものを言わないのは、そういう日本語の奥ゆかしさも一因だろうと思う。
橋下、高市、猪瀬、麻生と相変わらず政治家の失言が多い。よくよく前後の話を見てみると、確かに失言であるが、本人の言いたいことが一部のマスコミにねじ曲げられている。
政治家の表現力不足、マスコミの国語力不足が甚だしい。
日本語の奥ゆかしさがわかる粋な政治家、マスコミはいないのか。
俺たち庶民もその人が何を言いたかったのか、きちんと理解するよう努めなければならないと思う。