「憲」という字を書いてみた。
元々は下心がなかったらしい。
上の部分は把手がついた大きな針。
この針で目の上に入れ墨をすることを示している。
これに「心」を加えることで、刑罰によって人の心を正す、ということになるんだろう。
ジョン・レノンは「俺は歩くこともできないのに、走ろうとした人間だ(「Mother」)」と歌った。
夏目漱石は当時の英語教育を評して、「地面を歩けないのに綱渡りを教えているようなもんだ」と書いた。
私は楷書、行書もきちんと書けないのに創作文字のようなものを書いている。
でもその時の技量でそれなりに書くことが書の楽しみだと思っている。
なんでもそうだが、下手でもいいからやってみることだ。
たまには真面目なことを書いたりするんだな。