いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

モンゴルのいろいろな話

2024年12月12日 | エッセイ

バヤラトさんはモンゴル馬頭琴奏者です。

昨日は関わっている保育園の子どもたちの前で、馬頭琴の演奏をしていただきました。

馬頭琴はモンゴルで古くから伝わる弦楽器で、絵本「スーホの白い馬」で有名になりました。

竿の先端が馬の頭の形をしています。

音色は低く少し悲しげな感じですが、大草原を想像しながら聞くと、力強く感じられることもありました。

バヤラトさんといろいろ話をしました。その中に興味深いものがありました。

 

朝起きてゲルから出ると狼が2,3匹いたりしますが、狼は人間を襲ったりしません。子どもであっても襲わないそうです。

狼の子を飼っている人もいるそうです。大きくなるといつの間にかいなくなるそうです。

私の感想です。日本では明治時代に狼は人間によって滅ぼされました。絶滅の理由はいくつかあるらしいですが、「狼は怖い」というヨーロッパのイメージに影響されたとの説もあります。狼が居なくなったため山の秩序が乱れ、熊や猪がのさばり、人間に危害を加えることも増えたのではないかと思います。

 

狼は全然怖くないのですが、怖いのは鷲と鷹だそうです。誤って巣の近くに行くと攻撃され、逃げるのが難しいとの事でした。

地元住民(といっても隣の家まで20~30kmあるらしいですが)は、この辺りに巣があるという情報を共有しているので、そんなに被害は出ないそうです。

 

モンゴルは10月から4月ぐらいまで雪があるため、1年の半分ぐらいが冬だそうです。気温はマイナス30度ぐらいまで下がることもあるので、シャボン玉が空中で凍るそうです。旅行に行くなら5月以降9月ぐらいまで。空気がきれいで乾燥しており、夜、星がすごくきれいで、近くに見えるとのことでした。たぶん真っ暗なんでしょうね。見てみたいものです。

 

競馬は片道30kmを往復するぐらいの距離を走るそうです。100頭以上走るので、日本みたいな距離(1km~3.6㎞)だと差がつかず、ゴール付近が大混雑になるでしょうとの事でした。

調べてみたらモンゴルダービーというのがありました。距離は1000km

馬もくたくたになりそうですが、さすがに1頭だけで走破するわけではないようです。

 

モンゴルは遊牧民なので1家族が羊200匹、牛を数十匹飼っていたりするそうです。

草を求めて移動しながら暮らすそうです。

 

モンゴルは苗字がなく、名前だけだそうです。

近くに同じ名前の人がいると、父の名・自分の名というようにくっつけで名乗るそうです。

朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジの前の部分は父の名だったんですね。

父の名も同じ場合は祖父の名前を前に付けるので、どんどん長くなるわけです。

 

ウランバートルまで成田から5時間ぐらい。いつか行ってみたいなと思います。

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「雨の中の慾情」

2024年12月11日 | 映画

片山慎三監督の映画は「岬の兄妹」、「さがす」をAmazonPrimeで観ましたが、前者はR15+指定、後者はPG12指定で、エロ、グロ、暴力的、猟奇的な描写があり、後味は決して良いとは言えません。ただ、テーマそのものは前者は障碍を抱えた兄と自閉症の妹の貧困、後者は安楽死という、現代において重要と思われるもので、考えさせられる内容でした。

これで片山監督の映画は3本観たわけですが、どれも役者の演技は素晴らしいものでした。

今回の「雨の中の慾情」。これもR15+指定です。原作はつけ義春だし、タイトルからしてエロいのは確実です。覚悟を決めて観ましたが、冒頭から原作そのまま、性描写全開でした。

展開が読めず、中盤になって「あーそういうことね」ってようやく理解できました。2,3度観ないと理解するのが難しいようです。加えていろいろな暗喩があったと思います。愛と戦争(反戦)がテーマのようですが、雨は銃弾(CCRの歌みたいですね)、雷は爆撃なのかなと思いました。南町と北町というのは半島のあの国のことでしょう。それ以外で数名の登場人物の意味、つむじ風という子どもの脳髄や車に轢かれるシーンなど、理解できない部分がありました。夢と現実が行ったり来たりするので、あまり深く考えない方がいいのかもしれません。

映画の撮影はほとんど台湾中部の嘉儀市で行われたようです。40数年前、玉山(台湾最高峰、3952m)に登った時に立ち寄りました。昭和初期の日本を感じさせるレトロな街並み。また台湾に行こうと思います。

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「ベルナデット 最強のファーストレディ」

2024年12月03日 | 映画

10代の頃「ロードショー」、「スクリーン」という映画雑誌の表紙を彩ったフランスの女優といえばカトリーヌ・ドヌーヴさんとナタリー・ドロンさんでした。

カトリーヌさんは81歳になった今でも現役なんですね。体型に迫力がつきましたが、高貴な美しさは相変わらずです。

「ベルナデット 最強のファーストレディ」はフランスのジャック・シラク元大統領夫人ベルナデット・シラクさんの話です。

冒頭に「この話はフィクションです」というのが繰り返し歌われました。

たぶん、ほとんど真実なのでしょう。

ちなみにこの映画、インド映画のように合唱隊が突然歌い出します。

 

ジャック・シラクが大統領になり、ベルナデット夫人は大統領府であるエリゼ宮に到着します。ファーストレディとして自分の働きに見合う場所を得られたはずでした。

しかし、大統領の広報アシスタントを務める娘からは時代遅れと言われ、大統領側近からは冷たくあしらわれてしまいます。

世間の評判も「時代遅れ」「気難しい」「冷たい」と芳しいものではありません。

そこに夫の浮気が発覚し、ついにベルナデット夫人は復讐を始めます。

そこから先は書きませんが痛快です。

監督は本作が初のドラマ監督作品となるレア・ドムナック(女性)。フランスでは公開週の興行収入No.1になったようなので大したものです。

「自分を解放すれば道は開ける」という言葉が印象的でした。

観客は私を入れて7人。同世代の男性だけでした。カトリーヌ・ドヌーヴさん目当てかな。

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