レジリエンス(resilience)という言葉を知りました。
レジリエンスは、困難な状況やストレスに直面しても、しなやかに立ち直り、回復する力を意味します。
英語の「弾力性」に由来するこの言葉は、
物理学では「外から力を加えられて変形した物体が、もとの形に戻ろうとする力」を指していましたが、
今では心理学やビジネスの場でも使われるようになりました。
ビジネスシーンでは、「想定外の出来事に冷静かつ臨機応変に対応する力」や
「新しい環境や変化にしなやかに対応する力」として理解されています。
レジリエンスが高い人の特徴
レジリエンスが高い人は、次のような特長を持っています。
- 自己洞察力:自分の感情や行動を深く理解し、冷静に見つめる力。
- 感情制御力:ストレスに直面しても冷静さを失わない。
- 問題解決スキル:問題が発生したときに、迅速かつ的確に対処する能力。
- コミュニケーション力:困難な状況でも他者と効果的に意思疎通ができる。
- 自律性:自分自身の行動や感情をコントロールできる。
- 目的意識:自分の目標や使命を常に意識し、行動に反映させる。
- 楽観性:どんな状況でもポジティブな面を見つけられる。
また、レジリエンスが高い人は、失敗を成長の糧とし、メンタルの落ち込みから素早く立ち直り、困難なミッションにも果敢に挑戦します。彼らは自分の強みや弱みを理解し、ありのままの自分を受け入れることができ、他人と自分を安易に比較しません。
レジリエンスが低い人の特徴
一方で、レジリエンスが低い人には次のような特徴が見られます。
- 感情制御が苦手:ストレスや困難な状況で冷静さを失いがち。
- 問題回避的:困難に直面した際、積極的に解決しようとしない。
- 自己否定的:自分に対する自信がなく、自己評価が低い。
- 硬直的:新しい環境や変化に対応するのが難しい。
- 悲観的:物事の悪い面ばかりを見てしまう。
- 自己理解の不足:自分の感情や行動を理解する力が弱い。
- 孤立感:他者とのつながりが希薄で、孤独を感じやすい。
レジリエンスを鍛えるために
レジリエンスを鍛えるには、以下の要素が重要です。
- 自尊感情:自分を大切にし、自信を持つこと。
- 自己効力感:自分の力で物事を成し遂げられるという信念。
- 感情コントロール:感情をコントロールし、冷静さを保つ技術。
- 人間関係:周囲との良好な関係を築き、サポートを得る力。
- 楽観性:物事の明るい面を見つけるポジティブな視点。
レジリエンスは誰でも鍛えることができます。
まずは、自分自身を知り、感情をコントロールし、他者とのつながりを大切にすることからスタートです。
日々の積み重ねが、自分をより強く、しなやかにしてくれます。