年に何度かご質問を頂くことがあります。
「これって、罪になるんでしょうか?」
相談者は、切実な顔をしてご相談に来られます。
コロナ後に世間をにぎわせている
国や自治体の補助金や助成金の大盤振る舞い
有ろうことか
火事場泥棒的にこれらの制度を悪用する経営者が後を絶ちません。
中には
「見つかったら返せばいいや」とか
「見つかる筈がない」といった根拠のない自信で
悪の道に手を染める人もあるようです。
補助金や助成金は誰でもが受給できるものではありません。
その要件に合致した者だけが
自ら申請し、採択された場合にだけ受給できるものです。
これを悪意を持って申請し、受給すると
立派な(?)犯罪行為となります。
考えられる罪状は
詐欺罪
申請者は、虚偽の情報を用いて補助金を不正に取得しようとしたことから
詐欺罪に該当する可能性が高いです。
詐欺罪は、10年以下の懲役に処せられる重大な犯罪です。
補助金等適正化法違反
IT導入補助金は公的資金であるため、その不正受給は補助金等適正化法違反となります。
これにより、5年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、
またはその両方が科される可能性がありす。
たかだか
数十万円
数百万円
数千万円の補助金や助成金のために
罪に問われ
会社名と社長名を公表され
補助金、助成金の何十倍も何百倍もの被害を被る
とても経営者が採るべき手法ではありません!!
制度を甘く捉えないでください!
公的資金の不正受給は会社にとって命取りになります。
STOP!! 補助金、助成金詐欺!!
正しいことをする経営って気が楽ですよ!
もしも、手を染めてしまったと認識したら、
一日も早く行動に移すべきと思います。