久々の読み聞かせ本のご紹介です。
ブログ更新がかなり滞ってしまったので、この休み期間中にまとめてご紹介したいと思います!
さて、7月第4週の小学生国語道場クラスでは、こちらの本を読みました。
以前、小学生新聞に、こちらの絵本と作者の多和田葉子さんのインタビューが掲載されていました。
そこで、授業ではその記事を生徒さん達に紹介した上で、この本を読みました。
「俺」はオオカミ県の出身です。
ある日インターネットで自分たちに対する悪口を見つけた「俺」は、インターネット上の噂を確かめるべく、都会と言われる東京に行くことにします。
この物語は寓話なのですが、「インターネット」「東京」「統一地方選挙」といった現実世界と直結した言葉も登場するので、世の中で起きている様々なことが思い起こされます。
オオカミ県とは?
バナナ爆弾とは?
そして、オオカミとは?
さまざまなたとえは、何を意味しているのでしょうか。
答えは一つではないと思いますが、それを考えることで、自分の考えが深まっていくのではないでしょうか。
この絵本は、小学生には少し難しく感じられるかもしれません。
社会で起きている出来事を知っている大人(中高生以上)の方が、色々と考えさせられると思います。
溝上幾久子さんによる迫力満点の銅版画が、このお話の雰囲気にぴったりです。
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