読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『小さいつが消えた日』(本)

2012年01月02日 | 自己肯定感を育む本
この本は、某テレビ番組でも紹介されていたそうです。
タイトルにひかれて、冬休み中に読んでみました。

小さい“つ”が消えた日
クリエーター情報なし
三修社

『小さいつが消えた日』(三修社)
ステファン・フォン・ロー(文)
トルステン・クロケンブリンク(絵)

五十音村には、色々な性格の文字たちが住んでいます。
人間がよく使う言葉もあれば、言い出しにくい言葉もあるのは、文字たちの性格がそうさせているのです。
ある日、いつものように文字さんたちが集まって宴会を開いていたとき、
どの文字が一番偉いかという話になりました。その時、誰かが叫びました。
「誰が一番えらくないかは知っているぞ。小さい”つ”さ。だって、彼は音をださないからな。
そんなの文字でもなんでもないさ。」
小さい”つ”はとても悲しくなってしまい、お父さんの大きい”つ”に連れられて家に帰ります。
その夜、小さい”つ”は、一通の置き手紙を書いて、家を出てしまいます。
「僕はあまり大切ではないので、消えることにしました。さようなら」

翌日から、世界から小さい”つ”が消えてしまい、人間の言葉は大混乱!
さて、人間の言葉、そして、小さい”つ”はどうなるのでしょうか?

この本からは、この世に必要でないものなどないというメッセージが伝わってきます。

総ルビではありませんが、難しめの漢字にはふりがながふってあるので、小学校高学年くらいからは
自分で読めるのではないでしょうか?漢字の読み方を教えてあげれば、小学校中学年くらいから十分に
楽しめます。


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