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悪戯

君のブラウスの三つ目のボタンが外れて小さな膨らみがのぞく


※悪くないのに「ごめん」って言ってしまいそうな、
でも、言ってしまうと気まずくなりそうな…。
原因は、彼女のブラウスの三つ目のボタンにあるのに、
まるで僕が仕掛けた悪戯のような気がしてくる。
偶然に見てしまった秘密には、
ちょっとした驚きと罪悪感が潜んでいるのかも。
それは、あまーい罪悪感?

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君恋しい夜

君を抱きたくなる夜の一人酒


※一人酒は酔う。
ひとり部屋で飲む酒は、まわる、まわる、どんどんまわる。
その遠心力で沢山の女々しい詩が生まれる。
なんともはや、沈没しそうなくらいあかんたれな自分が浮かび上がるのだ。
とくに、重い募る彼女を抱きたい夜は、酔いも早く、険しい。
千鳥足で部屋を徘徊しながら、
虚しいラブソングを作っては捨て、作っては捨て、
結局、頂に辿り着けないまま時間に押し流されていく。


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ヘーイ!トム

トム・ウェイツ聴きながら魚肉ソーセージとビール


※なんとシブイ歌声なんだろう、トム・ウェイツってひとは。
いつも打ちのめされる。
今夜こそ、負けてはならんと、
こちらはチープな魚肉ソーセージと発泡酒を用意して闘いを挑む。
どうせやられちまうのだけれどね。
テレキャスもストラトも似合わない・・・
ピアノの底力がボディーブローのように効いてくる。
「もう一杯、飲むしかないぜ」真夜中の独り言に頷く。



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疎遠

水たまりにうつる空が歪んでいる



※道路状況がよくなって雨が降っても水たまりができなくなっている。
そして、水たまりが少なくなったのと同時に、土の上を歩くことも希になった。
通勤途中に土の上を歩くことがない。
家を出て事務所に着くまでの間、ずーっと舗装された道を歩いている。
いつからだろう?気がつけば土と疎遠になってしまっている。
いいか、悪いかではなくて、そうなってしまったことに驚く。
古くなったアスファルトの隅っこに、
うっすらとできた水たまりにうつる風景は、
なんか偽物の世界を思わせるんよなぁ。

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うそ

舌の上で溶ける嘘は化学調味料の味がする


※嘘。嘘には味があるように思う。
ひとを思ってのやさしい嘘。自己防御のための身勝手な嘘。たわいもない嘘。
他人に不幸をもたらす嘘。犯罪となる嘘。
嘘には、いろんな味がある。どれも人工的な味がするはず。
本物じゃない味。スタントな味。
でも、それに慣れてくるとやみつきになってしまうからコワイ。
化学調味料が味覚を狂わせるように、
嘘もある種の味覚を狂わせてしまうのかもしれない。
しかし、何かを狂わせる嘘の魅力は、捨てがたい。


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果たして…

ちょっと湿った空気にみそ汁の匂いが溶ける


※味噌汁と線香の匂い。それが小学生の頃の朝の匂いだった。
通勤途中に路地から流れ出てくる味噌汁の匂いの中に、
ついつい線香の匂いを探してしまうのは、
刷り込まれた記憶に反応しているからかもしれない。
匂いや香りが遠い記憶を蘇らせることってあるよね。
果たして、朝の味噌汁の匂いが
自分の生活の中に紛れ込んでくる日がやってくるのだろうか?
朝ご飯を食べなくなってから何年も経つなぁと、しみじみ・・・。


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恋のぼり?

届かない恋心を丸めて捨てた週末のひとりぼっち



※恋は、ひとを自虐的にさせる。
そして、恋に恋する無様な姿までちょいといい感じに加工してしまう。
それが、いいんだろうなぁ。
恋するきっかけを忘れてしまった今日この頃、
こころはちょいと老化しているのかもしれない。
自虐的な行為に耐えるだけの精神力がなくなってきているのかもなぁ。
あかんぞ、あかんぞ、片思いでもなんでも恋をしないと、
自分を虐めて楽しまないとあかんぞ。
ロマンチックでうさんくさい詩をこさえるために。
うさんくさい香りっていいもんねぇ。

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生きてるぜ!

「夢、生きてるかぁ」君が僕に問う長距離電話で


※忘れていたことを突然、素直に、
なんのためらいもなく言われると一瞬息が止まる。
そうなんだ、夢を抱えて東京へやって来たのだと久しぶりにドキッとした。
あの頃の自分がまだ地元で生きているのだ、
友達や別れた彼女が大切にしてくれていたのだ。
ちょっと感動しながら、僕は彼女に
「あたりまえだよ、まだまだ生きてるぜ」と、声のトーンを上げて返事をした。
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敗者復活!

ゆで餃子失敗、野菜炒めに混ぜて弁当に入れる


※冷凍餃子を焼かずに茹でたら爆発してしまった。
あかん、あかん、もったいない。
どうしようかと考えた結果、具(餡)を
肉と見立てて野菜炒めと合体。
それを弁当のおかずにしてやった。
餃子の味はするけれど餃子ではない。
なんとも不思議な野菜炒めは廻りの注目を浴び、昼食時の主役に躍り出た。
これぞ、華麗なる?敗者復活だ。
(最近弁当作ってないなぁ)


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口説き文句

素直に俺に抱かれなさい


※なんてことをスコーンと言ってみたい。
どうなるんだろう。たぶんその後に大きなずっこけシーンが
用意されているのだろう、吉本新喜劇のような。
関係ないひとまで椅子から転げ落ちるかもしれない。
なんとも口説き文句というのはオトボケなギャグと紙一重だ。
でも、キザな台詞の似合う男性が存在するんだよなぁ。
不思議なくらい似合わない俺の対局に・・トホホ。
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