僕と猫のブルーズ

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「砂時計とラジオ、そしてピアノ” SPECIAL」@横浜美術館

2009年03月25日 | 鈴木祥子
祥子さんの過去のアルバム再発第2弾発売に伴うツアー最終日。
今回は5thアルバム「Hourglass」~3枚のアルバムからの選曲。
ちょうどボクが祥子さんを聴き出した時期。
雨の中、横浜まで行って来ました。


今回ライブは新鋭アーティスト金氏徹平さんの展覧会とのコラボ。
ただボクが着いたときは展覧会は閉館済み。
結構好きなタイプのアートなので見れなかったのは残念。
展覧会自体は5月までやってるのでまた観に行こうかな?

ボクの席は前から4列目。
ステージは階段が何層にも並んでいてその上で楽器やオブジェが配されている。
ライブというより展示会用のホール、もしくはオーケストラピットって印象。
開演時間をかなり過ぎてゲストの渋谷毅さんと武川雅寛さんが登場。
そして着物姿の祥子さんが登場。

ライブはバカラックカバーから開始。祥子さんの声がよく聴こえる。
渋谷さんのピアノ、武川さんのバイオリンも善い具合に響く。
これは普段聴いているライブハウスとは違う感じ。

「Sweet Thing」は素晴らしかった。ボクが初めて聴いた祥子さんの曲。
武川さんのバイオリン、祥子さんのピアノが刺さる。何か泣きそうになる。
「花束」はライブで聴くのは初めて。これも好きだなぁ。

この時期の祥子さんの曲は基本的に「内省」。盛り上がる曲はあまり無い(笑)。
でも「盛り上がる曲」「静かな曲」を上手い具合に配置し客席は楽しんでた。

中盤「ラジオのように」を控え目ながら客席みんなで歌う。
その後「盛り上がった後に奈落に落とします」とのMCで「言葉」に。
確かに・・暗い曲。でも好きです。

「Hourglass」を聴いたのは・・・92年1月。17年前。。。
あれから19年。オレも変わった。年齢(とし)をとった。
色んなもの手に入れて・・・いろんなものを失くしちまった。
あれから遠くに来ちゃったなぁ・・ホントに遠くに来た。

まさかの「LoveChild」そしてハンドマイクで歌った「Happiness」。
この辺になると客席も手拍子とって大合唱。祥子さん嬉しそう。
最後は「Silent Dream」「Farewell Song」。過去の情景を描いた唄。
参ったな・・・参ったよ。

アンコールで金石さんとトーク。金石さんの「何やってもイイ」
祥子さんの「決まりごとにとらわれると楽しくない」のトークが胸に来る。
なんか仕事で「こうじゃなくちゃイケナイ」「これをやっちゃイケナイ」
そんなのばかり。「こうしたい!こうしよう!」じゃないとツマンナイ。

それは分かってるけどさ・・・。そのツマンナイのがオレの仕事だしね。

オーラス、新曲2曲。「Do You Still・・」の歌詞がまた刺さる。
「今のあなたを自分を思い出して泣いちゃう、笑っちゃう」・・・。
昔のオレが現在(いま)のオレを見たら・・・笑うかな?泣くかな?

最後の最後「超・強気の女」。祥子さんはハンドマイクで跳ねるように歌う。
明るくて可愛くて・・でもちょっと切ない唄。
客席も歌う。祥子さん、テーブルの上に立ち上がって客席を盛り上げる。

最後、拍手の中、祥子さんは何度も挨拶して笑顔で去って行った。

とても・・・楽しいライブだったな。いつもの客へのダメ出しも無かったし(^_^;
去年の渋公あたりからライブのムードがとってもハッピーで明るくて。
今回もそうだった。とてもアカルイ・・・自由なライブだった。

会場を出ると横浜の夜景がキレイだった。少し見惚れた。

17年か・・・ホントに遠くに来ちゃったな。
でも今更「あのとき」には戻れない。戻りたくもない。
ならば・・・今いる場所で「もっと自由に」はみ出てみよう。
ツマンナイきまりごとの中で・・・テーブルをひっくり返してみるだけさ。



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