昨日はナオエさんセッションのライブ。
夕方外出する用事があったのでそのまま渋谷に直行。外は激しい雨。
コンビニの傘立てに傘を置いて買い物したら、盗まれた(T_T)
開場まで時間があるのでレコファン・ブックオフで中古ハンティング。
高野寛のベスト盤、鷺沢萠さんの未入手文庫本をゲットV(^_^)
早目に会場に行く。Pleasure Pleasureは109の横のプライムビル6F。
ただ・・・表示が分かりづらい!かなり迷う。早目に行って善かった。
元春のスポークンワーズもこのハコで開催。行かれる方、要注意です!
嫁と落合って中に入る。映画館を改造したハコだけあって椅子が深くて
座り心地がイイ。そのうち友人もやってくる。開演前のBGMはルー・リード。
客の入りはかなり悪い。折角の組合せなのに・・・勿体無いなぁ。
席は1列目ど真ん中!こんな良席はひさしぶり。
開演時間を少し過ぎて開始。先ずはナオエさん!帽子に水玉シャツ。
セットリストは以下のとおり。
「ナオエ セットリスト」
(直枝政広~全曲エレキ)
1.幻想列車、2.愚か者、走る、3.雨に濡れながら(政風会)、
4.サンセット・サンセット、5.100人のガールフレンド、
6.さみだれ、7.Real Man、8.ジェイソン、9.ANGEL
ナオエさんは全曲エレキ。これは意外。
ジョイントライブなのでアコギでしっとりやるのか?と思ったらトンでもない。
ナオエさん「オレのライブはタルコフスキーの映画みたいなんで、寝てもらっても
イイよ。それが売りなんで」と云って客席を笑わせた。
でも・・・ライブは「寝るどころ」じゃなかった。凄いライブだった。
いきなり「幻想列車」というヘビーな曲から開始。エレキがひずんだオトを鳴らす。
「愚か者」なんてまた渋い曲。ナオエさん殆ど話さずひたすら歌いギターを鳴らす。
「サンセット」「雨に濡れながら」みたいなバラードでも重いオトを叩きつける。
客席はシーン。おいおいノリ悪いんじゃないか?でも曲が終わると拍手喝采。
ナオエさん、盛上がらない客席をモノともせずどんどんオトを飛ばす。
後半「さみだれ」!!!!これをソロで聴けるとは!
来た甲斐があった!!!!熱いコエとギターのオト。ひびく。刺さる。
この曲を聴くと感情が狂いだす。暴走する。泣きそうになる。叫びたくなる。
最後のギターのリフの繰返し。痛いけど終わってほしくない。
そして「リアルマン」!続いて「ジェイソン」!これを一人でやるか!
ゆるずさんのベースも無い。中原さんのドラムも無い。一人、自力。
でもあの生き物のようなギターのオトが空間を駆け回る。爆走する。
そのまま「ANGEL」!!これはひさしぶり。グッと来る。
ナオエさんは叫ぶ。叫びまくる。バラードなのにギターは暴力的・破壊的。
一人の人間が独りで肉体を使ってこんな凄いことができる。この瞬発力。
最後も何度も叫ぶ。息がつまる。これで終わり。
ナオエさん、拍手喝采の中、手を上げて笑顔で去っていく。
抜群の破壊力だった。こういうライブを望んでたがそれが実際見れるとは。
大満足・満腹だった。
でも、この2人なら楽しく和気藹々のセッションにはならない。
ましてカバーではなくそれぞれのオリジナルを演奏。これは善かった。
仲良しセッションじゃなくて「対決・斬り合い」。いやぁ素晴らしい。
最後は2人でがっちり握手。ここも感動したな。
いやぁ、行って善かったな。個性のぶつかり合い、最高だった。
きっとあの場にいた客でカネもHWも聴いてたのはオレだけだろう。
どっちも楽しめた。すごいお得な気分だぜ。
客席の埋まり具合、静けさ。決してやり易いライブじゃなかっただろう。
その底力、瞬発力、強さ。全部カッコよかった。
行って良かったな。