僕と猫のブルーズ

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「アンディ・ウォーホル展~永遠の15秒」@森美術館

2014年04月13日 | Art・本・映画

昨日は嫁@パンダと六本木に「アンディ・ウォーホル展」を見に行く。
ウォーホルの作品は昨年夏の「アメリカンポップアート展」以来。

行きしなに嫁@パンダにあることを言うと嫁から反撃。

「それは挙げ足取りだ」「その程度ではワタシは足を挙げん」

「足を挙げん」って何だよ?\(T▽T)/このヒトはホントにオモシロい。
六本木ヒルズは人で賑わっている。あちこちでアンディ・ウォーホル展のポスターを見る。
ペットショップで可愛いマンチカンを見て和み美味しいエスニック料理で腹ごしらえ。

森美術館の構内に入るとウォーホルがペインティングした車が迎えてくれる。

矢張り人気のアーティスト。かなりの混み様。展覧会の内容は下記サイトをご参照
http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/highlight/index.html
入るといきなりアンディの写真が出迎えてくれる。挑戦的な視線。イイね!V(^^)

初期のスケッチ、靴のデザイン画はラフな線で書かれている。こういう感じ好きかも。
自画像が矢鱈多い。自分自身さえも「作品(商品?)」としてセールしていたんだろう。
やがて「有りモノ」の写真、ポスターを使って色んなイメージを提示していく。
キャンベルスープ、マリリン・モンロー、ジャクリーン・ケネディ、
ブリロ、ケチャップ・・・様々な有名人の写真・・そして花。

これを「創作(クリエイト)」と言ってイイのか?決してアンディのオリジナルじゃない。
他人が創った写真の色や見せ方を変えて、或いは真似て再構成してる。
そこにアンディ自身のココロの揺れや葛藤は無い。ともかく大量のイメージを再生産している。
共通するのは「過剰」「大量」「イメージ」。ひたすら大量のイメージを流す。
これは「創作」ではなくて「編集(プロデュース)」では?
でも、見ててオモシロい。マリリンの美しい顔が暗い色で歪んで見える。
とてつも無く空虚(カラッポ)。何となく日本の80年代カルチャーに近いものを感じた。
っつーか、あの時代のパルコの広告戦略は絶対アンディの影響を受けているだろう。
更に言えば秋元康のAKBの見せ方にも通じるものがあるような。

ヴェルベットアンダーグラウンドが鳴らすノイズをバックに洗剤やケチャップの箱
を展示しているコーナーには爆笑した。ふざけてる。ナメてる。サイコーだ\(T▽T)/
オリジナルで無くてもカラッポでもイイさ。アートで無くたって構わない。
要はオモシロけりゃイインだよ。

並べられている作品を見るとアンディ自身には訴えたいものは無いような気がする。
素材を組み合わせてデザインして並べて見せるだけ。
でもその羅列で浮かび上がるモノはオリジナルとはかけ離れている。
一言で言えば「死」のイメージが浮かび上がる。
黒いマリリンやジャクリーン、色を塗りたくった花。そこから「生命感」は感じない。
ひたすら静、止まってる。そりゃそうだ。元は写真で借り物なんだから。
逆にバスキアとのコラボ作品は活き活きとしていた。パワフルで自由。
バスキアの作品を実際に見るのは初めて。イメージが画面狭しと溢れていた。

パンダや虎の姿をトリミングした大きな写真には笑った。紅いパンダ。サイコーだ。
最後はウォーホルの写真。入り口にあったのとは別のプリント。サイケな色使い。
サンキュー、大いに楽しませて貰ったよ。
嫁も楽しんだ様子。痛快な気分で会場を出ました。

こうなると次はキース・へリングやロバート・メイプルソープの作品を見たいな。
どちらも10年以上前に展覧会があったけど後は断片的に見ただけ。
ま、オレが死ぬまでには本格的な展覧会があるだろう。

楽しかったけど大勢の人に酔ってカラダのあちこちが痛い。地元に戻ってホッと一息。
華やかな六本木もいいけど、オレは下町がイイな。

今後も見たい展覧会が沢山ある。石田徹也、こども展。是非行こう。
アートってイイな。これからも「あたらしい刺激」を求めていきたい。
巨匠とか歴史的背景とか伝統とかどうでもイイ。大切なのはオモシロいか、リアルか、だ。

ヨモちゃんは六本木のペットショップで買ってきたオモチャにご執心。
パワフルに遊ぶ。今日も嫁が食べているカールを虎視眈々と狙っています。(^_^;

キミはその辺のアートより遥かに傑作だよ。傑作猫さん(゚゜)\バキ☆

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