週末は目黒雅叙園に「和キルト百人展」を観に行きました。
文化財「百段階段」に添って造られた部屋にキルト作品を展示した企画展。
http://www.megurogajoen.co.jp/event/
入口に並ぶキルトが実に凝った造りで目を奪われた。
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中も圧巻。百段階段自体が凄い。そして各部屋、天井や壁に絵や飾りが施され、
その中に並ぶキルトの布、布。どれも可愛らしく見ていて楽しめました。
展覧会を見た後は中庭で滝やアジサイを観賞。帰りは街猫さんと遭遇。
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普段、中々観れない豪華絢爛な世界に嫁@パンダも満足した様子。ウン、行って良かった。
月曜日は仕事は休み(笑)所用があったのと、年度末対応で心身とも疲労困憊。
少し気分を切替えたかった(^_^;
午後から有楽町に映画「海よりもまだ深く」を観に行く。是枝裕和監督、阿部寛主演。
この前TVで放映された「海街ダイアリー」が素晴らしく、またこの映画を見た友人の感想
が良かったので見てみたかった。
http://gaga.ne.jp/umiyorimo/
東京郊外の団地で繰り広げられる、或る家族の人間模様。
作家崩れの悪徳探偵良多(阿部ちゃん)、夫に先立たれ一人で暮らす母(樹木希林)。
良多の別れた妻響子(真木よう子)、妻と一緒に出て行った息子。
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良多があまりにダメ過ぎて・・笑ってしまった。作家の夢を捨て切れて無いが、
ロクに作品は書いてない。手に入れた金をギャンブルに継ぎこみ慰謝料も払えず、
姉や会社の後輩に金を借りたり高校生を恐喝して金を奪ったり。
おまけに父親の遺品で金目の物が無いか探るため度々実家に帰る。ダメだ、こいつ。
母親はそんなダメ息子を「大器晩成って言ったけど、いつまで経っても晩成しないね」
「まぁ何かの役には立ってるでしょ」と諦めつつも優しく迎える。
夏の暑い日、帰省した息子にカルピスを注いでやる・・オレんチもそうだったな(笑)
ロクな人生を送って無いのに親の前では虚勢と見栄を張る息子・・・これ、オレだ(T▽T)
成りがデカイのに、実家に入る時はコソコソしてるのも。
そして、父親を嫌いつつも結局父親と行動パターンが似てしまってるのもオレだ。
何だよ、これ。ヤな映画見ちゃったな。最初は笑ってたが、途中で笑えなくなったぞ(^^:
良多も響子も現在(いま)居る場所に満足すればいいのに、そうなれない。
良多には幾つか仕事のチャンスがあったのに、プライドが邪魔して台無しにする。
そのくせ、裏の仕事をして小遣い稼ぎをしてる。セコい・・・
響子も生活の安定のための打算があって、愛してない男性と結婚を目論む。
しっかり者に見える良多の姉も母親を上手く利用して娘にフュギュアを習わしている。
大人の登場人物・・どいつもこいつも上手く立回ろうとしてる、ちっちゃい、小狡い。
探偵事務所の若い後輩や事務の女の子の方が余程肝が据わっている。
ダメな大人たち・・でも、その子狡さやセコさが・・・何とも・・愛おしい。
後半、登場人物がようやく本音を吐き出す。
「上手く行かないものねぇ」「みんなで暮らしたい」「なりたいものになれた?」
「こんなはずじゃなかった」
それぞれが、一つの区切りをつけたところで物語は終わる。
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映画の帰り、ずっと考えてた。「こんなはずじゃなかった」「なりたいものになれた?」
「こんなはず」って何?「なりたいものになれる人生」って何?
オレには何度考えても、思いつかない。夢?なりたいもの?そんなモンねーよ。
小さい頃から勉強、スポーツ、人間付き合い。何をやっても失敗ばかり。
どん臭くて大人になっても「使えない奴」「生きてて楽しい?」って他人に嗤われた。
そんな奴が・・夢・・見るかよ(笑)「なりたいもの」なんか、あるか。
現実を生きるだけで、イッパイイッパイだよ。
いや、「なりたいもの」が1つだけあった。「人並みの人生をフツーに送りたい」。
ガキの頃から他人より劣る所が多かった自分にとって「他人に追いつき人並みに生きる」
が目標だった。平均点を取れれば万々歳、それ以上は望まない。
現在は何とか人並みの暮らし(笑)は出来てる。やりたいことも沢山あるし、やってる。
一時期、夢だの理想だの人生の目標みたいのが無いのに焦った時期もあったが、もうイイ。
オレには嫁@パンダとヨモちゃんが居る。これで十分。十分むくわれた。
夢とか理想とか言った「自分探し」をやってるヒマは無い。先ずは目の前の現実を倒す。
それで、家族3人で食っていく。オレが一番大切なのはそれだけ、だ。
映画のメッセージを受けて、色々考えてオモシロかったな。
オレは、この映画を「見なくて良い人間だった」のかも知れん。(^_^;
でも、それなのに、この映画は矢鱈響いてくる。矢鱈痛い。なんで?
そして、永積クンの歌声「おーい、おーい」がいつまで経っても消えないのは何故だ?
ヨモちゃん、キミはどんな夢を見てるんだい?イイ夢、見ろよ♪
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文化財「百段階段」に添って造られた部屋にキルト作品を展示した企画展。
http://www.megurogajoen.co.jp/event/
入口に並ぶキルトが実に凝った造りで目を奪われた。
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中も圧巻。百段階段自体が凄い。そして各部屋、天井や壁に絵や飾りが施され、
その中に並ぶキルトの布、布。どれも可愛らしく見ていて楽しめました。
展覧会を見た後は中庭で滝やアジサイを観賞。帰りは街猫さんと遭遇。
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普段、中々観れない豪華絢爛な世界に嫁@パンダも満足した様子。ウン、行って良かった。
月曜日は仕事は休み(笑)所用があったのと、年度末対応で心身とも疲労困憊。
少し気分を切替えたかった(^_^;
午後から有楽町に映画「海よりもまだ深く」を観に行く。是枝裕和監督、阿部寛主演。
この前TVで放映された「海街ダイアリー」が素晴らしく、またこの映画を見た友人の感想
が良かったので見てみたかった。
http://gaga.ne.jp/umiyorimo/
東京郊外の団地で繰り広げられる、或る家族の人間模様。
作家崩れの悪徳探偵良多(阿部ちゃん)、夫に先立たれ一人で暮らす母(樹木希林)。
良多の別れた妻響子(真木よう子)、妻と一緒に出て行った息子。
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良多があまりにダメ過ぎて・・笑ってしまった。作家の夢を捨て切れて無いが、
ロクに作品は書いてない。手に入れた金をギャンブルに継ぎこみ慰謝料も払えず、
姉や会社の後輩に金を借りたり高校生を恐喝して金を奪ったり。
おまけに父親の遺品で金目の物が無いか探るため度々実家に帰る。ダメだ、こいつ。
母親はそんなダメ息子を「大器晩成って言ったけど、いつまで経っても晩成しないね」
「まぁ何かの役には立ってるでしょ」と諦めつつも優しく迎える。
夏の暑い日、帰省した息子にカルピスを注いでやる・・オレんチもそうだったな(笑)
ロクな人生を送って無いのに親の前では虚勢と見栄を張る息子・・・これ、オレだ(T▽T)
成りがデカイのに、実家に入る時はコソコソしてるのも。
そして、父親を嫌いつつも結局父親と行動パターンが似てしまってるのもオレだ。
何だよ、これ。ヤな映画見ちゃったな。最初は笑ってたが、途中で笑えなくなったぞ(^^:
良多も響子も現在(いま)居る場所に満足すればいいのに、そうなれない。
良多には幾つか仕事のチャンスがあったのに、プライドが邪魔して台無しにする。
そのくせ、裏の仕事をして小遣い稼ぎをしてる。セコい・・・
響子も生活の安定のための打算があって、愛してない男性と結婚を目論む。
しっかり者に見える良多の姉も母親を上手く利用して娘にフュギュアを習わしている。
大人の登場人物・・どいつもこいつも上手く立回ろうとしてる、ちっちゃい、小狡い。
探偵事務所の若い後輩や事務の女の子の方が余程肝が据わっている。
ダメな大人たち・・でも、その子狡さやセコさが・・・何とも・・愛おしい。
後半、登場人物がようやく本音を吐き出す。
「上手く行かないものねぇ」「みんなで暮らしたい」「なりたいものになれた?」
「こんなはずじゃなかった」
それぞれが、一つの区切りをつけたところで物語は終わる。
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映画の帰り、ずっと考えてた。「こんなはずじゃなかった」「なりたいものになれた?」
「こんなはず」って何?「なりたいものになれる人生」って何?
オレには何度考えても、思いつかない。夢?なりたいもの?そんなモンねーよ。
小さい頃から勉強、スポーツ、人間付き合い。何をやっても失敗ばかり。
どん臭くて大人になっても「使えない奴」「生きてて楽しい?」って他人に嗤われた。
そんな奴が・・夢・・見るかよ(笑)「なりたいもの」なんか、あるか。
現実を生きるだけで、イッパイイッパイだよ。
いや、「なりたいもの」が1つだけあった。「人並みの人生をフツーに送りたい」。
ガキの頃から他人より劣る所が多かった自分にとって「他人に追いつき人並みに生きる」
が目標だった。平均点を取れれば万々歳、それ以上は望まない。
現在は何とか人並みの暮らし(笑)は出来てる。やりたいことも沢山あるし、やってる。
一時期、夢だの理想だの人生の目標みたいのが無いのに焦った時期もあったが、もうイイ。
オレには嫁@パンダとヨモちゃんが居る。これで十分。十分むくわれた。
夢とか理想とか言った「自分探し」をやってるヒマは無い。先ずは目の前の現実を倒す。
それで、家族3人で食っていく。オレが一番大切なのはそれだけ、だ。
映画のメッセージを受けて、色々考えてオモシロかったな。
オレは、この映画を「見なくて良い人間だった」のかも知れん。(^_^;
でも、それなのに、この映画は矢鱈響いてくる。矢鱈痛い。なんで?
そして、永積クンの歌声「おーい、おーい」がいつまで経っても消えないのは何故だ?
ヨモちゃん、キミはどんな夢を見てるんだい?イイ夢、見ろよ♪
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