僕と猫のブルーズ

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夏の日の怪物たち~35年目のカーネーション「SUNSET MONSTERS」@日比谷野音

2018年07月03日 | カーネーション
カーネーション35周年アニバーサリーLIVE!場所は日比谷野音。
去年の発表以来、ずっと楽しみにこの日を待っていました。
カネでは嘗てない大きい規模のLIVE。開場前の混雑。グッズ売り場に並ぶ行列。
ガチャガチャで手に入れた「SPY FOR THE BAND」の缶バッジ。全てに胸が高鳴る。


ブラウンノーズのオープニング演奏、ケラの前説。どちらもカネ愛に溢れていてジーン。
いつもの通りシナトラが鳴り響き直枝さん・ゆるずさん登場した段階で既に涙腺崩壊(^_^:
オープニングは現在のサポメンを入れたバンドで
「アダムスキー」「いつかここで会いましょう」「Little jetty」の新しめの曲3連発!
フツー、こういうアニバーサリーライブは初期の曲から始めるだろうに。
直枝さんのそのひねくれ具合に思わずニヤニヤしてしまう。


此処からはバンドメンバーが入れ替わり時代順に演奏。
先ずは最初期のメンバーが揃う。ボクは徳永さんは初めて見た!
既にミュージシャンで無い人も居るだろうが演奏に緩みは全くなかった。
野音に響く「ごきげんいかが工場長」に熱くなり一緒に歌った。
90年代コロムビア時代のメンバーも揃った。
今は脱退した鳥羽さん、矢部さん、そして棚やん。
3人時代から見始めたボクは・・・初・棚やん。
「Edo River」「It´s Beautiful Day」「Garden City Life」。
90年代の名曲たちを棚やんのキーボードで聴けることに感動。
女性コーラス(真城さん、ZOOCO!)が入っての「Future Rock Show」の演奏も嬉しい。
唯、直枝さんもメンバーも昔話なんてしない。演奏する音もあくまで現在(いま)の音。
鳥羽さんがギターの音をアルバムと変えていたり真城さんがフェイクを入れたり・・
決してアルバム再現じゃなく現在(いま)の音を奏でている。そこが活かしてる♬
そして旧メンバーで新録した新曲「Future Song」!
旧いメンバーで演奏してるのに新しさが詰まったバリバリのパワーポップ。
周年LIVEなのに懐かしさ・振り返りゼロって・・どうよ?(T▽T)流石カネ攻めてるぜ♪


夕暮れに包まれ、涼しい風が吹く。
直枝さんが都度「嗚呼、良い風だ。気持ちイイ♪」と呟いてたのが印象的だった。
野外・夏の野音でカネ・・・最高のシチュエーションじゃん♪

中盤はMoonRiders鈴木兄弟、白井良明が加わりバンドは張替クン、渡辺シュンスケに交代。
「E.B.I」では鈴木博文さんが歌詞を飛ばして苦笑。でも、この曲なんか博文さんに合ってる。
食べ物をひたすら連呼するだけの歌だけど、野音の空に切なさが翻っていた。
張替クンのドラム、シュンスケのKeyが暴走する「ジェイソン」!
直枝さんのイキモノの様にうねるギターにオレの感情も暴走が止まらない。
直枝さんがひたすら叫ぶ「New Morning」。女性コーラスも入っての「Paradise Express」。
どれも・・LIVEでお馴染みの曲。でも今日は特別に聴こえた。なんか泣きそうだ。

いよいよ終盤。バックバンドが松江潤Guitar、佐藤優介Key、そして岡本圭祐Dsに代わる。
岡本君のドラムは初めて見たけどタイトで・・・イイ!
「Real Man」でゆるずさんがベースを振り回す。客席一緒になって手を振り上げて歌う。
この曲の一説「スープ一杯の幸せがあれば大抵の事は我満できる」には何度も励まされた。
そう、ちっぽけなシアワセがあれば何とかやっていける。何とかなるんだ。

そして、夜も更けいよいよクライマックスへ。待望の大物ゲスト登場2連発!
先ずは森高千里!キラキラのスパンコールの衣装にミニスカートで登場!
客席に潜伏していた森高ファンが一気に盛上る。会場の空気が・・・変わった。
先ずは「はだかにはならない」。森高さんのステップがキュート。声もダンスも溌剌!
ファンの人がペンライトを振り、会場は一気にアイドルコンサートムードに!
そして直枝さんが此処で一旦退場。森高さんはTV同様淀みなくトーク。
直枝さんが登場!チョンマゲつけてる!\(T▽T)/
森高さんの『夜の煙突』MVの再現だぁ!っつーことで当然「夜の煙突」!(森高Ver)

アンコールラストで演ると思っていたこの曲をまさか本編で演るとは!
森高Verの「夜の煙突」はカネVerと違ってキラキラした音色に溢れている。
森高さんと一緒に歌う直枝さん満面の笑顔。本当に楽しそう。会場の盛上りも最高潮!
クライマックスは更に続く・・・。
森高さんが去った後、長身の眼鏡スーツの男子が登場・・・・・・岡村ちゃん!!
曲は当然「学校で何おそわってんの?」。岡村ちゃんと直枝さんが一緒に歌う。
この怪物を迎えて直枝さんのギターの音が狂暴に鳴り響く。
更に「あの娘ぼくがロングシュートを決めたらどんな顔をするんだろう」!!!
ま・さ・か、この曲を聴けるとは!!しかも、ゆるずさんがドラムを叩く!!!

ボクが岡村ちゃんの音楽を認識したのは2000年のトリビュートアルバムが切っ掛け。
直枝さんのカバーを通じて嫁が持ってるベスト盤聴いて好きなシンガーになった。
「あの娘ぼく。。」のイントロが鳴り2人が歌い出した瞬間、涙があふれ出した。
オレ、このまま死んでもイイと思った。ロック聴いててよかった!カネ好きでよかった!

怪物ゲスト2人が去った後、山本精一さんを迎える。山本さんのギターが吼える。
ここで鳴ったのが「ヘヴン」!ここで・・これを演るか!この超ヘヴィーな曲を!
森高さん・岡村ちゃんとキラキラ輝く世界を魅せた後に・・・・
絶望と不安に満ちたダークな世界を叩きつける直枝さんの揺れ具合に感動。
直枝さん、山本さん、松江クンの轟音ギターが鳴り響く。
直枝さん呻くように歌う。歌う様に叫ぶ。
この曲にも・・・何度も救われた。ワケも無く涙が零れる。オレ既に狂ってた(^_^;
本編最後はケラ、堂島クンも加わって最新曲「サンセットモンスターズ」。
こちらも振り返りゼロのロックンロール。
「風を呼ぼうぜ」「地図にない獣道を行く時が来た」「試合はまだ終わらせないよ」。
直枝さんが綴るコトバが一々刺さる。
「まだ終わらせないよ」最新の曲で直枝さんの意地・覚悟が見れた。サイコーだ。


アンコールは棚やん・佐藤優介、岡本クン、矢部さんが入って「The End Of Summer」!
まさに今日鳴るべき曲。直枝さんと一緒に何度も「Hey!」と叫んで歌った。
この曲の終盤にゲストメンバー全員がステージに雪崩れ込んでくる(岡村ちゃん除く(笑))
オーラスは当然「夜の煙突」(カネVer)!!
ステージに溢れる人・・人・・・人。直枝さんが何処にいるか分かんない。
鈴木慶一、博文、良明が珍妙なダンスを繰広げる。
森高さんは一番端っこで控え目にコーラス。
そして巨漢2人がステージ脇で取っ組み合ってる。ブラウンノーズ1号とスカート澤部!
スカートなんで今日ゲストで居ないんだ?と思ったら最後に飛び入りかよ~!(T▽T)

ステージ上に溢れる人。皆楽しそうに歌ったり踊ったりしてる。
オレも歌って踊って発狂してた。
嗚呼・・・此処は自由だ。ホント楽しい。
ヘンなオンガクを奏でるサイコーの奴らが集まる最高の場所だ。
直枝さん「日比谷!東京ありがとう!またやろうぜ!」と叫んで終了。


嗚呼・・・愉しかった。愉しすぎた。凄いモン見た。
・・・カネ@日比谷野音。また見たいな。是非、夏の恒例行事にしてほしい。
今日、聴けなかった歌、鳴らなかった曲・・・山ほどある。
当然だ。カネの35年が僅か3時間のLIVEに収まるワケが無い。

ライブが終ってからも会場で購入したパンフレットを読んではニヤニヤ余韻に浸ってる。
サイコーだったなぁ。凄かったなぁ。
ゲストどの人も怪物だったけど直枝さんとゆるずさんが一番のバケモノだった。


オレがカネのファンになったのは2003年。嫁@パンダ所有のアルバムを聴いてから。
ファン歴15年。初期・5人時代のLIVEは見てない。3人・2人時代しか知らない。
でも、カネの歌は元春同様、オレの中に根づいてる。無くてはならない物となってる。

年末にもツアーが予定されている。当然行きます。
カネ、直枝さん35周年おめでとうございます!
世界最狂のバンド、これからもずっと、追いかけるね。ね、ヨモちゃん☆

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