僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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向かい合う・隣り合う

2009年10月28日 | 日々の泡(日記)
日曜日テレビで渡辺謙主演の「明日の記憶」を放映していた。
この映画、以前DVDを借りて見たことがある。

猛烈サラリーマンが若年性アルツハイマーにかかるストーリー。
「感動できる映画」との評判だったけど・・・ボクは見てて怖かった。
想い出を総て失う。若しこんなことが自分に起こったら・・・怖い。
嫁、友人、家族、好きな唄・・・すべて忘れてしまうのは怖い。
見終わった後・・・なんとも云えないやり切れなさが残った。

渡辺さんはこの映画の原作に惚れ込み映画化に奔走したらしい。
堤幸彦さんに映画監督を頼み、宣伝会議にも出席し他の俳優さんの演技にも口出した。
奥さんを樋口可南子が演じた。これも素晴らしい演技だった。

この映画について糸井重里さんとメールのやり取りをしてる。(2006年上映当時)
糸井さんのサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に2人のメールの内容がUPされている。
http://www.1101.com/ashitanokioku/index.html

メールを読んでて・・・渡辺さんの真摯な姿勢、いや謙虚な姿勢にうたれた。
おふたりの間にはステキなコトバが行きかっている。
中でも・・・・

「線を引かない」「あっちとこっちを分けない」「向い合うよりも隣合いたい」。
「負けてもいいんじゃないか?」には・・・ガツンと来た。

「向かい合う=立ち向かう。勝ちを目指す。負けが許されない」
「隣り合う=お互いに許しあう。隙を見せれる。」

なんか・・・ずっと自分が悩んでて、出口が見えなくて行き詰ってる処に
ひょいと別の「入り口」を見せられたような・・・そんな気がして呆然とした。

そうか・・・こんな考え方あるんだ。こういう考え方していいんだ。

すごいな。こういうヒトだから世界を股に活躍できるのか・・・
いや、こういう考え方だから渡辺さん自身が「世界を受容れること」が出来たのか

このサイトに刺激を得て今日、原作文庫本を買ってみた。原作ははじめて読む。
コトバのひとつひとつがしみこんでくる。
機会あればもう1度映画も見たい。
今度は「恐怖」でなく・・・別のなにかを感じられそうだ。

とは云えボク自身が周り、特に仕事関係に「隣合えるか?」は何とも云えませんが。
ボクは・・・・渡辺さんのように人間が出来ていないので(^^;)ゞ
当分は・・・立ち向かわざるを得ないかな?まぁ多少「向き」を変えてみよう。
じょじょに・・・。

今日、帰宅して結婚当時撮影した嫁の写真を見てみました。
嫁、全然変わってないなぁ・・・あのときも現在(いま)も楽しいヒトだ。
今日は、ウチでヨモギがオモシロいことして大笑い。

ウチで起こっている愉快な出来事はいつまでも忘れないでいたいものです。
忘れるには・・・・勿体無い。さて、明日は何が起きるやら(^_^;


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