僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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加藤和彦さん

2009年10月21日 | ノンジャンル
先週、加藤和彦さんの悲しいニュースがあった。
キヨシローの逝去もショックだったけど、加藤さんのことは別の意味でショック。

ボクは20代後半でYMOに目覚め、中でも幸宏さんが好き。
そこからサディスティックミカバンドに遡って聴いた。
桐島かれんをボーカルに迎えたときのミカバンドはともかくカッコよかった。
和服で並んだメンバーの写真はホントに粋。
ミカバンドのライブアルバムは何度も聴いた。

加藤さんはともかくお洒落でスマートで粋だった。
「日本にも紳士って言えるヒトがいるんだ」と感心した。
ソロアルバムは聴いたことないけど雑誌に奥様(安井かずみさん)と
よく出ていてエッセイとかをよく読んでた。
松たか子主演の「四月物語」にもチラッと出演してたけどホントに素敵だった。

加藤さんの亡くなり方に多くのファンが悲しんだり怒ったりしている。
祥子さんも、御自分のブログにて触れている。
http://syokosuzuki.sakura.ne.jp/inmyroom/index.html
祥子さんは「素敵な先輩が居なくなった悲しみ」「残されたモノの途方の無さ」をつづってる。

「ずっとカッコよく生きて欲しかった」「アーティストとしての責任は?」等、
批判するヒトも居るようだ。その意見自体はボクもうなずける。

一方で
「アーティスト」ってそこまで他人の期待を背負って生きなくちゃイケナイのか?
そこまで色んなヒトの期待にこたえる義務があるのか?って・・気もする。

もちろん、加藤さんの亡くなり方はいけない、絶対。それは否定する。
ファンの期待がアーティストの励ましになってることは勿論ある。
元春なんてそうだろう。ファンの熱い声援がエネルギーになってる筈。

ただ、ボク等音楽ファンはアーティストに過剰に期待し過ぎてないだろうか?
アーティストはいつまでも期待に応えてくれて当然と思ってないだろうか?

過去、新しいことをやったから、またやって欲しい。ずっとお洒落でカッコよく居て欲しい。
強く楽しくいてほしい・・・・等々。もちろんファンとしては当然だけど・・・
老いていくアーティストには正直「キツイ」ときもあるんじゃないだろうか?
そんな「いつまでもカリスマ・ヒーロー」でいられるワケが無い。
(別に加藤さんがそうだったというワケではなく・・・)

アーティストも人間。悩んだり苦しんだりココロの病にもかかるだろう。
そして年取った方、ベテランほどそういう部分を隠しているんじゃないだろうか?
周りに気遣って、心配掛けないように。或いは自分のイメージを裏切らないように。

「ココロのケア」をしてくれる仲間、場所は絶対必要だし。
逆に無いと・・・相当キツイだろう。
彼らは自分の身を削って作品を創り、大勢のヒトに向かい合ってるのだから。

アーティストの出すもん、何でもOK,馴れ合いの関係もイヤだけど
必要以上に求めて、追い詰めていくのもゴメン。
お互い年取ってきたんだし・・・のんびり、ゆるゆる、でも一本筋は通ってる。
そういう関係で居たい。

とは云っても・・・やっぱりあんな素敵な方が居なくなったのは寂しい。悲しい。
あらためてご冥福をお祈りしています。
貴方が歌った「どんたく」のカッコ善さは一生忘れません。
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