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CHUKAR III( BQM-74E)高速無人標的機 訓練支援艦「てんりゅう」搭載 

2022-03-21 10:51:35 | 自衛隊/車両/その他

 

高速無人標的機(チャカ)CHUKAR III( BQM-74E)はファイアー・ビーを小型化した対ミサイル用標的機です。訓練支援艦の管制システムTMCATS(標的機多重管制装置)によって飛行管制をすることができる。

ある程度の自立飛行が可能で、飛行管制が途切れても定められたコースを飛び続ける事ができる。2004年度には電波高度計を搭載し、低高度訓練用として運用を開始された。BQM-74 チャカ - アメリカのノースロップ社の開発した無人標的機。“チャカ(Chukar)”とはイワシャコ(岩鷓鴣)の意。

標的機
艦上から発射されるBQM-74ミサイルの迎撃や敵機への射撃訓練で使用される標的は、標的曳航機の機体後部から吹き流しを曳航したり、有人機にミサイルシーカー(目標捜索装置)を搭載して操縦により機動を再現していた。吹き流しでは有人機の至近へ射撃するため幾度となく誤射が発生し、有人機をミサイルに見立てる場合には捕捉の訓練しか出来ないため、標的そのものを飛行させる標的機が考案された。
地上から無線操縦されるラジコン式の標的機は臨機応変に動きを変えられるが電波の届く範囲での運用となる。プログラムにより制御される標的機は運用範囲は広いが事前に設定されたコースしか飛べない。
航空機の動きを高度に再現する場合には有人機を改造した機体が利用されるが、高価であるため老朽化などで退役する機体が選ばれる。

帰還する必要がないため降着装置を有しない機体も多く、ミサイルのように管制機のパイロンから投下する物もある。また標的機のGAF ジンディビック初期型は10時間ほどで寿命を迎える使い捨てエンジン(アームストロング・シドレー ヴァイパー)を採用するなど、割り切った設計となっている。しかしコストダウンを徹底しても吹き流しに比べ遙かに高価であるため、現代でも標的曳航機による訓練が行われている。現代の標的曳航機は他に無人標的機の運搬や管制、チャフの散布や電波妨害など複数の訓練に対応した訓練支援機として使用されることが多い。
かつてはRP-63のような演習弾を使用した有人標的機も存在した。

CHUKAR III
全長 3.95m
全幅 1.76m
全高 0.71m
総飛行重量 206kg
速力 500~994km/h
高度 152~12,192m
航続時間 20~85分
エンジン 1基 WJ24-8(ターボジェット)
製作 日本電気(米国ノースロップ社との技術提携)


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