基地公開の時、ちはや (潜水艦救難艦・2代)で、深海潜水装置(DDS)の公開と潜水救援のデモンストレーションが行われていました。
「ちはや」の船体中央部に深海救難艇などを運用する天井クレーンらしき装置と沢山の巻き上げ装置がありました。いざといえば300mも潜って沈艦に救援の手を差し伸べる役目がこの艇にはあります。
飽和潜水、自衛隊で飽和潜水は潜水艦救難、航空救難、遺失物の観察撮影、捜索、揚収などで活用しています。民間では海底油田の採掘などにこの潜水方法が用いられているが、大がかりな装置や多数の人員を必要とするため、かなり特殊で専門的なスタイルの潜水です。
当日は 沈没した潜水艦への人員移送用カプセルであるPTCの運用図が展示されていました。
PTOの通信ケーブルと保温用の温水ホースが母艦と繋がれています。ダイバーは深度約500mにも耐えられるヘルメット(バンドマスク)とレギュレータを装備して、PTCに収容されて、現場に派遣されます。ダイバーは、潜水艦の詳細な状態を救難艦に報告する役目を担い、必要に応じて支援作業も行います。
これら300mの飽和潜水をするダイバーは、作業開始前に、酸素とヘリウムの混合ガスを充填したDDC(艦上減圧室)にて三日間をかけて長時間の潜水作業が可能な状態に加圧し体調調節を行います。また、長時間の作業終了後も同様に、十一日間をかけて、通常の大気圧まで減圧し体調調節をおこなうので潜水隊員は約1ヶ月間狭いDDC内で生活することになるとの事です。
その昔モルディブで40m潜った事がありますがエアーの消費が著しかったのを覚えています。それ以外は想像も出来ない世界です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます