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国鉄24系客車 (カニ24型12号)

2021-07-18 03:37:20 | 乗り物(列車・車両)

 

国鉄24系客車(こくてつ24けいきゃくしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した寝台客車である。
1973年から1980年にかけて量産され、21世紀初頭まで日本の寝台特急列車(いわゆるブルートレイン)の主力車両として運用された。1980年代中期以降、改造個室寝台車の開発や他の系列からの編入改造などで、多彩なバリエーションが生じた。

カニ24形0番台
「あかつき」・「彗星」の24系25形化に伴い、1974年 - 1976年にかけて日本車輌製造・富士重工業・新潟鐵工所で25両 (1 - 25) が製造された。機関室の発電機類はマヤ24形と同様であるが、荷重3tの荷物室を設置しており、車体長は同形式より1.5m長い18.5mとなっている。25形に属するため飾り帯がステンレスへ変更された。後位妻面がマヤと同様に非貫通である。ただし2次車の9 - 25は、妻面裾部のマイクロスカートが省略されている。台車はTR66B形。
国鉄時代は品川・向日町・宮原に配置され、東京・関西 - 九州方面、および日本海縦貫線の寝台特急に投入された。その後、青森・秋田へ転属した車両(1,2,3,4,5,8,19,20,21)は、上り側滞留基地である尾久客車区(現・尾久車両センター)⇔上野駅間の推進回送運転用に整備(車掌室内にブレーキ管引き込み、および手動ワイパー取り付け)が行われた。

 

 


1987年から1988年にかけて9両が、土崎工場(現・秋田総合車両センター)で酷寒地向けの500番台(北斗星用)に改造された。これらには、推進回送運転用に整備された車両が優先的に充てられた。
JR東日本では一部の車両で車体更新工事改造を行い、ディーゼル機関をDMF15Z-G形と発電機DM109形への換装、騒音対策、車体のリニューアル工事を行った。かつてJR九州に在籍していた一部の車両は、列車名表示器周囲の白枠を省略したり、妻面飾帯のうちの下段のものを裾部へ下げるなどの事例が見られた。
2016年4月時点で「トワイライトエクスプレス」で使用された4両(10・12 - 14)が在籍し宮原に配置されていたが、同年7月までに全て廃車された。

トワイライトエクスプレス」改造車
1989年に運転を開始した「トワイライトエクスプレス」に充当する専用車両として改造された。個室中心・ハイグレードの客室設備を備え、外観も濃緑に黄色の帯という独自のものとなり、それまで24系がもっていた「ブルートレイン」のイメージから脱却した。当初は1編成だったが、運行回数の増加により3編成に増強された。運用終了後に保存も含め順次廃車され、2018年3月付でオハネフ25 503,スロネ25 502も廃車され、全廃。

 

 


国鉄24系客車
基本情報
運用者 日本国有鉄道
北海道旅客鉄道
東日本旅客鉄道
西日本旅客鉄道
九州旅客鉄道
製造年 1973年 - 1977年·1980年
主要諸元
軌間 1,067 mm
最高速度 110 km/h
全長 21,300 mm
全幅 2,900 mm
全高 4,090 mm
車体 普通鋼
台車 TR217C
制動装置 CL形自動ブレーキ

 

 


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