聖書を売り付けては人を騙して小金を稼ぐ詐欺師のモーゼは、ひょんなことから、亡くなった恋人の娘アディをミズーリ州の親戚の
家まで送り届けることになる。アディは大人顔負けに頭の回転が速くモーゼの詐欺を手伝う。二人はすっかり名コンビとなり
二人旅を続けることになる聖書を売り付けて小金を稼ぐ詐欺師のモーゼが、亡くなった知り合いの娘アディと出会う。彼は嫌々ながら
彼女を親戚の家まで送り届ける事になったが、ペテンの相棒としてアディと旅を続けるうち、モーゼは父親めいた愛情を感じていく
モノクロの映像が30年代の雰囲気を巧みに伝える、心温まるロード・ムービー
禁酒法時代、アメリカ片田舎での話。モノクロ映像が時代の雰囲気をいい感じで伝えてくれます。音楽も明るくテンポ良く心地いい
響きとともに耳に入ってきます。死亡記事を見つけては、遺族の家を訪れ、故人に頼まれたと振る舞い聖書を高く売りつけて小金を
稼ぐモーゼ(ライアン・オニール)。亡くなった知り合いの葬儀に出向くと、孤児となってしまったその娘アディ(テータム・オニール)
を親戚の家まで送り届けるよう親族に頼まれ渋々、応じてしまうモーゼなのですが、ここから二人の珍道中が始まります。
いい加減で女にうつつを抜かすモーゼとおませで大人びたアディ。ライアン・オニールとテータム・オニールの親子共演です。
息がピッタシ合うのは当然と言えば、当然かもしれませんが、役の設定上は血が繋がっているのかどうかはわかりません。
けれど、時間と共に親子愛とも言うべき心の交流が深まっていくのが自然と伝わってきて、それが全然、わざとらしくなく感じます
テータム・オニールは当時(1973年)若干、9歳での助演女優賞受賞。一寸、そばかすが多いけれど、愛嬌があって可愛い女の子
でした。わたしの世代ですと「頑張れ!ベアーズ」の投手役が懐かしく思い出されました。
ラストシーンのサイドブレーキが利かない車が勝手に動き出し、慌てて追いかける二人・・・・
二人が飛び乗った先に進む道は、遥か遠くまでまっすぐ伸びた道・・・・
観終わった後、幸福感を呼び覚ましてくれる作品でした ☆☆☆☆