宮沢政次郎(役所広司)は、待望だった長男・賢治(菅田将暉)の誕生を喜び、彼に家業の
質屋を継いでほしいと願っていた。だが賢治は、農業、人造宝石、宗教などに没頭
して政次郎の願いを聞き入れようとしない。政次郎が家業を顧みない賢治に激高する
一方、賢治が物語を書くことを楽しみにしていた妹のトシ(森七菜)が病に倒れ、賢治は
「風の又三郎」と題した自作の童話をトシに読み聞かせるが、彼女は亡くなってしまう。
打ちひしがれる賢治に、政次郎は物語を書き続けるよう促す
予告編を観て、タイトルに父がついているので、宮沢賢治が作家として頑張るのを父親
が反対したり応援したり、色々揉める話かなと想像しながら着席。
岩手県花巻市で質屋を営む宮沢家に生まれた長男にお爺ちゃんが賢治と名付ける。
それから始まる父親の政次郎と賢治の関係。あっという間に中学生卒業!?しかもそんな
成績で?親としては家業を継いで欲しいよね、長男だし。でも嫌がる賢治はまったく違う
夢を語る。こりゃ長い対立になるなと思ってたら、そうでもない。娘トシの言葉に説得
され賢治を農業高校に進学させる。なのに辞めちゃう。そして宗教家になろうとする?
本当、ワガママというか自由奔放な人生だ。そして妹の言葉からやっと作家になる事に
する賢治。やりたい事をこんなにバンバン変更する息子を応援し続ける父親。
賢治がどうやって生活してるか一切分からなかったので、金持ちの父親が援助し続けて
いたと想像。いい意味で本当に親バカだ。少し物足りなかったのが、賢治にプロの作家感
が全然ないのに突然自分の本を持ってきたり、本屋さんで売られていた事。
あ、父親目線だからか!と納得。とにかく役所広司さん、なりたての父親から爺さんに
なるまで、見事な演技、流石です。菅田君もヘンテコな奴、しっかりはまってましたよ
内容的にはリアルな内容だけに悲しい部分も大きく少しグット来ました ☆☆☆☆