原作は、「木城ゆきと」が90年代に発表したSF漫画「銃夢(ガンム)」です。主人公のアリータは、脳を除く
全身が機械のサイボーグ少女。人間とサイボーグが共生するクズ鉄町で発見されたとき、記憶を失っているが
実は300年前の格闘術を体得した最強兵器だった。町を支配する勢力から狙われたアリータは、大切な仲間を
守るため、次々に放たれる強敵との戦いに臨むのです。
導入部、記憶を失った状態で瓦礫から拾われたサイボーグの少女アリータ。新しい身体を得てから歩くこと
食べることといった肉体的な回復を遂げるところから人と関わり、社会に触れ、好奇心をめぐらせるように
なる精神的な成長までの下りが実に魅力的に活き活きと描かれています。
やがて身体に刻まれた超人的な身体能力を知り、出生の秘密を探る自分探しの物語が、ハードなアクション
シーンを交えながら展開していくのですが、まず何より映像が明るくくっきりしていてすごく見やすい。
久しぶりの3D映像でしたが、アクションシーンがスピーディで、動きの一つ一つがくっきりと映える上に
CGによるバトルシーンがちゃんと重力を感じさせて迫力がある。少し嫌っていた3Dの進化が見て取れました
アリータのキレキレの身のこなしとケレン味たっぷりの決めポーズは観ていてほんとに気持ちいい。
ディストピア的未来都市の描写には流石に目新しさを感じる事もありませんでしたが、背景の世界観が作り
込まれて居たので安定感がありますね。 サイボーグなのに人間らしい主人公に共感。
家族愛、生身の人間との恋愛、動物を愛する心、正義感‥ やはり元が日本の漫画の影響でしょうか?
続編ありのラストシーンでした。次作も期待 ☆☆☆☆
アクションもイイ出来です。外国映画で求められる人物の掘り下げもちゃんとやってます。でも何かが足りない。
-------☆☆☆-------
詰め込み過ぎというのは、本来ならSW並みに全9作くらいにしないと無理なストーリーを、無理やり3作くらいに押し込めようとしている意図がアリアリなのです。今回は『モーターボウル』編は捨てて『魔角(マカク)』編に絞った方が良かったのではないか、と。
そして、私のモノ足りなさの原因は『映画化されるに当たって原作のアクの強さが弱まってしまった』ことではないかと思います(結構忠実に映像化しているのに、ですよ・・・そこが問題だ!)。
どうせならR15指定覚悟で、原作をもっと丁寧に料理して欲しかった!(個人の感想です)。
小説にしろ漫画、アニメにしろ大概、原作を知っていると何処か物足りないのが普通かな?と、思っています。
多少確かに話があれ?と、思う所はありますがそれなりにたのしめる作品でした。 と、個人的な意見です。