信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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ディア・ファミリー

2024-07-05 10:27:42 | 映画

    1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政と妻・陽子の娘である佳美は生まれつき心臓疾患を

    抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。どこの医療機関でも治すことができないと

    いう厳しい現実を突きつけられた宣政は、娘のために自ら人工心臓を作ることを決意

    知識も経験もない状態からの医療器具開発は限りなく不可能に近かったが、宣政と陽子は娘を救い

    たい一心で勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金繰りをして何年も開発に奔走する。しかし佳美の

    命のリミットは刻一刻と近づいていた。

    冒頭のシーンから過去を振り返る構成で物語は展開され、最初から最後まで引き込まれました

    実在の筒井宣政さんが凄い人物なので、それだけで興味深い作品にできたとは思うが、これだけ没入

    できたのは脚色・演出の出来が素晴らしいからこそだと思う。終盤は涙なしでは観られなかった。

    まず、宣政の執念が凄い。「娘を何としても救いたい」というところまでは、親になった人なら

    誰でも思うでしょう しかし、私なら早々に「悔しいけど、諦めよう」と妻を説得していたに間違い

    ない。最初にやった日本中、さらにはアメリカの病院にまで足を運んだという時点で、おそらく1/10

    の調査数で諦めたに違いないでしょうね 妻陽子(菅野美穂さん)も宣政の背中を強く押す。

    行き詰ったときに口癖のように宣政に言う「それで、どうするの?」はちょっと怖いけど(笑)

    渡しだったら「どうしろって言うんだ!」と切れてしまいそう。 でも、言うだけでなく自らも

    動いていたようだし、莫大な私財投入も奥さんが反対したら出来なかったはずで、妻の後押しが

    有ったからこその偉業だったに違いない。“諦めの悪さ”はしばしば周囲にとっては迷惑になるが

    迷惑を超えて偉業につなげた偉大なるファミリーなのだと思う。

    町工場が成し遂げた偉業という点では“下町ロケット”を彷彿とさせるが、池井戸作品の特徴として

    業界の調べが甘くてリアリティーに難があるのに比べて、実話ベースだけにリアリティー溢れる

    本作の方が私にはずっと感動出来ましたね

     

       びっくりするくらい前向きで、諦めないと言う事を教えてくれる作品です ☆☆☆☆★



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (よっちん)
2024-07-05 19:30:37
大泉洋ってすっかり人気俳優に
なりましたよねぇ。

変に大御所ぶることなく
今のように嫌味のないユーモアあふれる姿で
いてほしい俳優さんです。

応援ぽち
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俳優 (気まぐれ親父)
2024-07-06 12:32:38
よっちん様
大泉 洋さん本当に飾り気のなく大御所になりつつ
あるのに全く偉ぶらない姿は素晴らしいですね
私は西田敏行さんが大好きでそれでカメラを始めたのかも?です
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