姫路藩主の松平直矩は、幕府から豊後・日田への国替えを命じられ、度重なる国替えで財政が困窮している上に減封と
藩最大のピンチに頭を抱えていた。ある日、人と交わらずにいつも本を読んでいて「かたつむり」と呼ばれている書庫番
の片桐春之介(星野源)は、書物好きなら博識だろうと、国替えを仕切る引っ越し奉行に任命される。
「超高速!参勤交代」もそこそこ面白かったので期待はしていました。まずは冒頭で時代背景や、それに伴う当時の引っ越し
の大変さを、 親切なナレーションにて解説して居ます(このシリーズの特有かな?)これは非常に親切で分かりやすい。
物語に入りやすいですしね・・・ 登場人物の名前字幕もきちんとあり、感情移入の準備は万端。
しかしそこから、男色家が3人も登場して強い違和感を覚えます(何処かで「おっさんずラブ」を意識して居たのか?)
まっその件は置いといて・・・主人公の片桐。 本人の意思とは無関係に、引っ越し奉行を命じられますが、少しの 期間良い
知恵が浮かばなかったというだけで、切腹を命じられます。 幕府への言い訳としての「人柱」だったのかもしれないですしね
そこへ都合よく登場するのが、今一番売れている?高畑さん演じる於蘭!「存在感」と「必要性」を演出したかったのでしょうが
あまりにご都合的な上に、廊下で滑って一旦姿を 消すという、無駄なユーモアを挟んでいる為、気持ちの高揚は一切 無し。
なんだかなあ・・少々苦笑。。。。そして物語後半の見せ場である刺客襲来のシーンは 西村さん演じる家臣藤原の陰謀めいた話
も、終盤の動機不明な彼の逃亡により一気に茶番化。 結局なんだったのでしょうか・・?
でもここからを分岐点に、物語の質は改善されていきました。 遅過ぎではありますが・・ 説得力のある、心に沁みる言葉や行動
の数々に、歴史モノの確かな 重みが存在しています。農民となってしまった家臣達にスポットを当てていたらもっと重厚な作品
だったのでは?と、思います しかしこのシリーズ?この ユーモア感があっての作品だと思えば良いのですからこれはこれで・・・
脇役で出演していたピエール瀧さん、やはり存在感有ります!全てを悔い改めて早く戻って来て欲しいですね ☆☆☆
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