地中海に面するモロッコはカサブランカの旧市街。夫を亡くし、ひとり娘を抱えるアブラは、ひっそり
と小さなパン屋を営んでいた。ある日、彼女は、街を彷徨う臨月の若い女性サミアを助け、家に招き入れる
サミアは美容師だが、イスラム社会では婚外出産は罪になるため、職を解かれ住まいも失い路頭に迷って
いたのだ。器用なサミアは、パン作りを手伝い、むずかしい紐状のパン作りをアブラに教え、2人は次第に
心を通わせて信頼関係を築いてゆく。前向きでセンスの良いサミアのおかげで、店は以前より活気づき
長い間心を閉ざしていたアブラも笑顔を見せるようになる。
やがてサミアは出産する。しかしすでに養子に出す決心をしていた彼女は、母乳をあげるのをためらい
赤ん坊を抱くことすらしなかった
モロッコの暮らしや文化が、おそらくあまり脚色なく描かれているところが、ディープな旅行に行った
ような気分にさせてくれます。日本とは全く異なる風景、暮らし、治安、宗教など、現地の方が撮影され
た映画だからこそ、より生のモロッコを感じることができる映画だと思います。
ストーリーは、もう少し主人公の背景を掘り下げて欲しかったところです。
女性2人の過去の経緯を多くは語らず、そのたたずまいと表情で、観るものに彼女たちの人生を想像させる
淡い光と静かなトーンが心地よい、繊細で優しい秀作でした。
圧巻は赤ちゃんが生まれてからのサミアの葛藤の演技で、こうやって女は母になっていくんだろうなあ
と思いました。
そして作品の中に出て来たモロッコの伝統の「ルジザ」紐状の特殊なパン、凄い食べて見たい!!☆☆☆★
こんばんは。
モロッコ、イスラム社会、全く縁のない世界です。
子どもを産んだら母性に目覚めるのにと思いますが、そこに複雑な事情があるのでしょうね。
星、ひとつですか?
星の付け方はまぁ~個人的な感想ですね
分かり辛いですか?星3つ半と付けさせて頂いています
未だに男尊女卑の残る国の知られていない世界を
見せて頂いた作品でした。
名画のような雰囲気が漂っていますね。
パンに反応、、、さすが、食にたずさわる方、
目の付け所が違いますね。
そうですね。この作品すべてが一枚の画に
出来る様な構図と描写でした
パンは探しても無いですね~
モロッコでさえ、作る方は少なくなっているそうです