一級建築士として活躍する石川一登(堤真一)は、誰もがうらやむような裕福な生活を送っていたが
高校生の息子が無断外泊したまま帰ってこなくなってしまう。その行方を捜すうちに、彼が同級生の
殺人事件に関わっていたのではないかという疑いが浮上してくる。たとえ被害者であろうとも息子の
無実を信じたい一登、犯人であっても生きていてほしいと願う妻の貴代美(石田ゆり子)。二人の思いが
交錯する中、事態は思わぬ方向へと突き進んでいく。
姿を消した息子は殺人犯か?被害者か?と始めから観る者にテーマをぶつけてストーリーは展開する
父、母、妹それぞれの「望み」が交錯する中、家族同士で衝突するシーンは痛ましい。
メディアの行き過ぎた取材やSNSの無責任な投稿が、いかに人権を傷つけているかが問われる。
この辺の話は現在の人々に問いかけている課題だと解釈しました。 ですが・・・母親の思考に
共感出来ませんでした。息子について、なぜ「生きていて犯人」か「死んでる」か?の二択なんだろう?
生きていて逃げられない状態の被害者という発想を誰も持っていないのが違和感
犯人より被害者のほうがマシと言っていた妹の、被害者だと知って以降の罪悪感や感情は描かれず
お父さんと付き合いのある職人も、まだ何も解っていないのに被害者感情しかない態度
結局は被害者家族になり、妹は第一志望の学校に入る事が出来る・・・
ハッピーエンドみたいな終わりが気にかかる
望みの言葉の意味を考えるが答えは・・
モヤモヤが残る作品 ☆☆★
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます