20世紀のデンマークを代表する女流作家カレン・ブリクセンの同名小説を映画化した群像劇
19世紀後半、デンマーク辺境の小さな漁村に質素な生活を送る初老を迎えたプロテスタントの
姉妹がいた。そこにパリコミューンで家族を失ったフランス人女性バベットがやってくる
その後、彼女は家政婦として長年姉妹に仕えるが、宝くじで大金を手にいれると、村人の為に
晩餐会を開きたいと申し出る
35年前の作品です 松本に居た頃だよな~何故?観ていないのだろう・・・と
基本的には宗教にあまり関心のない私ですが、この映画の姉妹のように心の糧となり、人との
結びつきを色濃くしてくれるのならば、宗教も悪くはない、と思わせてくれます
美味しい物、心を込めて作った料理は人を温かく、幸せにしてくれると再認識
そして、後半のバベットの見事な料理の手際のよさに見惚れ、給仕をする地元の少年への見事
な指示。本格フランス料理など食べたことのないデンマークの漁村のお年寄りたちの最初は
恐る恐る、だが料理の美味しさと見事さにどんどんと舌鼓を打ち食事を楽しむ風景。
美しかった牧師の娘姉妹が、なぜ結婚をしなかったのか、という伏線の張り方。
小編ではありましたが、素晴らしい作品だと思いました。
デンマークの映画ってこんな感じなのか!スローに進む、淡々と進む。
曲も美しかったし料理人の職人技や料理の美しさが◎ ☆☆☆☆
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