別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。
夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに
侵された女性も乗ってくる。そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に車内はパニック状態に。異変に気づいたソグ
は、サンファ(マ・ドンソク)とその妻ソンギョン(チョン・ユミ)らと共に車両の後方へ避難する。やがて彼らは
車内のテレビで韓国政府が国家非常事態宣言を発令したことを知る
最初はゾンビ映画だろうと思っていたのですが、その予想を崩されました。音(静寂や大きな音)や演出(突然の飛び出し)
で驚かせるような場面はほとんど無く、適度な緊張感が継続し、気が付くと前のめりになって、下半身に力が入っていました。
登場人物はその役柄に忠実に善人で、悪人であって良い。列車内という狭い環境をうまく活かした物語になっており退屈
させない武器もなく狭い車内でゾンビ達と対峙することになるので、登場人物達が1人、また1人とゾンビになっていくで
あろう事は想像に難くない。俳優陣の演技で見ているこちらにも絶望感が伝わり、そのぶん1人また1人と減っていく際の
感情には心が揺さぶられます。
ソグとスアンの親子愛、妊娠中の妻ソンギョンをゾンビ達から命懸けで守るサンファ、老婆の姉妹の絆などそれぞれの
登場人物が深く描かれていて、とても感動する今までのゾンビ映画の常識を覆すような新次元の面白さでした。
韓国映画だからと偏見を持たずに見て下さい ☆☆☆☆
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