先日の「書TEN」での席上揮毫の際
木原先生は、「何よりも大事なのが線です。」とおっしゃっていたような気がします。
「字の形はその次」とも。
上がぼくの書いた字の線。
下が師匠が書いた字の線。
同じ紙に、同じ筆で、同じ墨汁で書いたものです。
ぼくの線は、切れがなく、だらしなくにじんでいます。
師匠の線は、何の遅滞もなく、きっぱりとしています。
どこからこうした違いが出てくるのでしょうか。
筆につける墨の量、筆圧、運筆のスピードなどが総合してこうした違いになるようです。
どこまで行っても奥の深い世界ですね。
■本日の蔵出しエッセイ そうか、どうだったのか……(6/74)