王維「鹿柴」
半紙
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鹿柴
空山不見人
但聞人語響
返景入深林
復照青苔上
空山人を見ず
但(た)だ人語(じんご)の響きを聞く
返景深林に入り
復(ま)た照らす青苔(せいたい)の上
教科書にもよく出てくる王維の詩です。
おおよその意味は以下のとおり。
シンと静まりかえった山の中は人影もない。
ただ人の言葉だけが聞こえる。
夕日の光が、深い林の中に差し込み
苔の上を照らしている。
こんなに色彩が鮮明で、しかも静寂に満ちた詩はありません。
昔から大好きな漢詩です。