「寸前家族」ポスター
A3版
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栄光学園では、高1で、「高1ゼミ」と称して、週に1時間だけの特別の講座をひらいています。
担当教師が、自分の好きなこと、得意なことで講座を設置し、生徒はそこから自由に選ぶのです。
成績もつけませんので、気楽に、楽しんで学ぶことができます。
中には、ぼくも一時「生徒」として参加していた「落語ゼミ」などというユニークなものがありました。
これは、落語研究の第一人者、山本進先生を講師にお招きし、しかも1学期に1度は、
落語家さんを招いて、直接落語を聞かせていただくというもの。
来ていただいた落語家さんは、柳家喜多八、柳家三三、柳家ろべえ、春風亭昇吉など
豪華絢爛たるものでした。
ちなみに、もう、20年以上も前ですが
ぼくは、無謀にも「水彩画ゼミ」というのをやったことがあります。
そのとき、絵を描くということを
「まったく教えることができない」、ことに愕然とした覚えがあります。
今年度、そのゼミで「演劇ゼミ」をやりたいのだが、どうしたものかと
英語科のH先生から相談を受け、部外者ながら、いろいろとアドバイスなどをしたのですが
H先生の努力と人望のおかげで、生徒も13名も集まり、1年かけて練習をしてきました。
といっても、脚本が決まるまでに大分時間がかかり、練習時間はそれほど多くとれたわけではないようです。
今の高1の生徒は、中1の時に教えているので、
芝居の練習が始まってから、2回程「指導」に訪れたりして楽しい時間を過ごしました。
栄光の演劇部は、ぼくが再興して20年続けましたが
最後の公演が2005年でした。
それから10年を経て、ゼミという形ではあれ、復活したのは嬉しい限りです。
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で、このポスターの件。
H先生が、去年のキンダースペースの『赤い鳥の居る風景』のポスターを見て
是非、ポスターを作って欲しいと言うので、頑張って作ったというわけです。
これがそのポスターです。
今、学校に貼り出されているようです。
ポスターの真ん中の女性は、当たり前ですが、生徒ではありません。
担当のH先生です。
生徒の写真は、H先生が
恥ずかしがる生徒を追いかけて撮ったものだということで
なかなかいい表情です。
また、もうひとり「ふけた顔」がありますが
これは、指導に協力してくださったA先生です。
キンダーの時は、題字だけ提供して、あとのデザインは、キンダーの古木杏子さんが制作したのですが、
今回は、題字、デザインをすべて手掛けました。
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題字の「原型?」はこれ。
かずら筆で書いたものです。
(半切三分の一)
また、キンダーのポスターはこれです。
この古木さんのデザインをマネして、今回のポスターも、題字を少し傾けてみました。
そればかりではなく、そもそも字で全面を覆うというコンセプト自体
古木さんのマネです。
いろいろ学んでいます。