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一日一書 832 はつ蝶の・加舎白雄

2016-03-13 10:13:20 | 一日一書

 

はつ蝶のちいさくも物にまぎれざる

 

加舎白雄

 

半紙

 

 

加舎白雄(1738~1791)は、江戸時代中期の俳人。

あまり知られていませんが、とてもよい句がたくさんあります。

 

「はつ蝶」は、多くはモンキチョウとのこと。

まだ枯葉の多い野原に、小さな蝶が「物にまぎれざる」という鮮明さで

ひらひら飛んでいる。

 

小さくても、確かな存在感は、象徴的。

 

おれが、おれがと、己を主張しなくても

地に足をつけて、しっかり生きているものは、

他にまぎれない存在感があるということでしょう。

 

 

 

 

 


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