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一日一書 843 草枕 3・夏目漱石

2016-03-26 10:24:30 | 一日一書

 

夏目漱石「草枕」より

 

半切二分の一

 

 

越す事のならぬ世が住みにくければ、

住みにくい所をどれほどか寛容(くつろげ)て、

束の間の命を束の間でも住みよくせねばならぬ。

こゝに詩人といふ天職が出来て、畫家という使命が降る。

あらゆる藝術の士は人の世を長閑(のどか)にし

人の心を豊かにするが故に尊い。

 

 

半紙ばかりだと、だんだん息苦しくなってきたので

ちょっと大きな紙に書いてみました。

 

本当は、芸術は「人の心を長閑(のどか)にする」ものなんでしょうけど

なかなかそうもいかないものです。

やっぱり今の世の中が悪いのかしれません。

けれども、いつの時代でも「世の中」は悪かったともいえます。

 

 

 

 

 

 


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