真実を知りたい-NO2                  林 俊嶺

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慰安所経営者の証言

2008年01月20日 | 国際・政治

        ビルマ慰安所経営者の証言-NO2

 下記は、気さくでものおじしない陽気な人柄に目をつけられ慰安所の経営
をやってほしいと陸軍参謀に頼まれたため、ビルマに渡って慰安所経営者と
なった「幸江」の証言である。
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 「わたしは、この商売を本気でやってましたよ。お国のために命をかけて
いる兵隊さんのために、できるだけ心を慰めてやりたいと思うてました。あ
の人たちは、セックスだけが目的だったんじゃないですよ。人間と人間の触
れあいに飢えていたんですよ。慰安所は、心の安らぎの場だった。わたしは、
そういう気持ちであの商売をやってましたよ。その気持ちは、あの商売にた
いするわたしの使命感でした」
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 こういう経営者だけに、下記のような証言は重みを持っていると思う。
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 「軍の命令がたびたびくるんですよ。今度はメイミョウの部隊に○○人ほ
ど女を連れて行きたいから用意してくれとかいう具合にね。移動するときは、
軍のトラックですよ。軍のトラックが指定した日に迎えにくるんです。いや
だなんてとても言えませんでしたよ。問答無用。・・・」

 「・・・慰安所を経営していたからといって、なんぼも儲かりゃしません
よ。第一、石炭缶に入るほどの軍票があったけれど、そんなもん一文の価値
ものうなっとりましたからね。・・・」

 「・・・慰安所の経営者が、まるで悪者のように言われますが、軍の命令
だったんですよ。けっきょく私らも、戦争では置き去りにされたようなもん
です。使い捨てっていうか・・・」
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慰安所経営者の証言

2008年01月20日 | 国際・政治

        ビルマ慰安所経営者の証言-NO1
  
 従軍慰安婦と15年戦争<ビルマ慰安所経営者の証言>西野留美子(明石
書店)
を読んだ。今までに何度か従軍慰安婦の証言は読んだことがあったが
慰安所経営者の証言はあまり読んだことがなかったからである。慰安所の経
営にも、慰安婦の集め方にもいろいろあったことが分かった。それにしても、
この本の書き出しが衝撃的だった。
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 「慰安所経営者だったと証言してから、わたしは公職のすべてを離れまし
たよ」
 中国で日本人、朝鮮人女性を買いそろえ、軍の指示によりビルマで慰安所
経営をしたという香月さんを訪ねた日、彼はまっ先にそう告げた。
  「証言なさったことを後悔されているんですか?」
 おそるおそる尋ねる私に、彼は苦笑いしながら首を横にふった。
 「私が話さにゃ、本当のことは分からんでしょう」
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 「今さら過去を蒸し返すな」「国益に反することをするな」という力が今
なお働いていることに注目しないわけにはいかない。

 この本には「『従軍慰安婦』と日本軍」と題して行われた元日本兵(中国
帰還者連絡会の方々)の座談会の発言が含まれており、個人差はあっても、
当時の日本兵の慰安婦(慰安所)に対する考え方や状況がだいたいつかめる。
 
 また、慰安婦の集め方は、朝鮮人慰安婦に限らず、元五十九師団軍曹絵鳩
さんがいう下記の3通りの方法があったこともほぼ間違いないと思うように
なった。
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 1 お金をもらって連れて行かれた。
 2 工場や食堂などでいい仕事があると甘言で騙されて 連れて行かれた。
 3 日本の官憲によって、明らかに強制的に連れて行かれた。
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