「眠れる森の美女（マラーホフ版）」コジョカル＆コボー／東京バレエ団

コジョカルはとても可愛かった。
コボーも紫衣装が似合っていた。
二人とも、踊ってくれてありがとーー！！

コジョカルは、技術面が素晴らしくイイ。
ひとつひとつの動きがとてもクリア。
それで可愛いんだからなー。
もう、言うこと無いっす。
華やかだけど、派手とは違うんだよね。
そこだけ白いライトが当たっているみたい。
マラーホフ版だと、一人だけ「五月蠅くない」衣装なんだけど
それがとてもよく似合う。
光り物が少ない衣装だけど、
本人がキラキラ輝いていました。
ローズ・アダージオのバランスとかは
キメキメではなく、難しいことを
あっさりやっているイメージ。
全幕だし、その方が「王女」の役には合っているよね。
（バランスのところで異様に盛り上がっても・・・
　ってのは、あるよね）

コボーも夢見る王子様さ！
紫の衣装も、結婚式のシルバーグレー＆ブルーの衣装も
とても似合っていました。
ちょっぴり前髪を垂らしていたのも良かったわ～。
紫の上着を脱ぐところも美しい動きでした。
（後藤くんはもたついていたところね。
　綺麗に脱ぐのは難しいらしい）

二人とも「眠り」が似合うのはわかっていたけど
マラーホフ版の美術とはどうか？ってのは
ちょっとドキドキだったけど
以外とハマってました。
というより、ヨーロピアンだと、けっこう自然なのかも。
そのためか、東バの、特に群舞が
かなりゴテゴテ・デコラティブな印象になりました。

リラの精は田中さん。
妖精の女王、というより
職場の頼れる先輩、ってカンジ。
悩み事を相談をすると、
笑顔で優しく解決方法を答えてくれる、
けど、いざ、ってときは
ビシッと上や取引先に言ってくれる、
そういう頼もしさがありました。
背が高いので、大振りのチュチュでの踊りも
ゆったりと、安定感がありました。
正直、水香ちゃんのドン・キの後だったので
ガチガチに緊張していたらどうしよう、と思っていましたが
そんなことなく、堂々と踊っていました。

カラボスは高岸さん。
満を持して、総大将登場です。
前回ほどは「ぶっち切れ」感はなかったけど
存在感はさすがです。

４人の王子のところ、
オーロラの友人が、オーラロに渡すための薔薇を
王子達に渡すんだけど
木村さんに渡された薔薇はは
花がもげちゃいました。
詳しくはわからないんだけど
（なんせ５階Ｒ列だったんで）
どうも、もげた花は友人に返して、
セットの薔薇を取って、オーロラに渡していたみたい。
（訂正　他の人からもらったみたい）
後藤さんがワンテンポ遅れたところがあった。
柄本（弟）くんは若いな～。
恐いモノなんてなんにもない時期なんだろうなあ。
清々しいぐらいだ。
シンデレラの王子に関しては
もうちょっとノーブルさが出ればな。

宝石ちゃん達や青い鳥は
ちょっと顔の書き込みが減ったかな。
松下君は高いジャンプを維持していました。
佐伯さん、超可愛い！

なんでマラーホフ版なのかな、
もしかして、マラーホフ版のプロモーションなのかな
と、チラッと思ったけど
英国ロイヤルでコレはやらないだろうし、
コジョカル＆コボーがベルリンに客演ってこともなさそうだし（なんとなく）、
そう思うと、東京でコレ、って
お祭り感があって、いいかもね。


◆配役◆
オーロラ姫：アリーナ・コジョカル
デジレ王子：ヨハン・コボー
リラの精：田中結子
カラボス：高岸直樹
フロレスタン国王：永田雄大
王妃：坂井直子
カタラビュット／式典長：野辺誠治

妖精キャンディード（純真の精）：矢島まい
妖精クーラント＜小麦粉＞（活力の精）：乾友子
パンくずの精（寛大の精）：高木綾
カナリアの精（雄弁の精）：高村順子
妖精ビオラント（熱情の精）：奈良春夏
妖精のお付きの騎士：松下裕次、長瀬直義、宮本祐宜、横内国弘、梅澤紘貴、柄本武尊

オーロラ姫の友人：西村真由美、吉川留衣、渡辺理恵、川島麻実子
　　　　　　　　　森志織、福田ゆかり、村上美香、阪井麻美
４人の王子：木村和夫、後藤晴雄、平野玲、柄本弾

ルビー：岸本夏未
エメラルド：阪井麻美
サファイア：村上美香
ダイヤモンド：西村真由美
シンデレラとフォーチュン王子：渡辺理恵-柄本弾
フロリナ姫と青い鳥：佐伯知香-松下裕次
牡猫と子猫：吉川留衣-平野玲
赤ずきん：森志織

指揮：デヴィッド・ガーフォース
演奏：東京フィルハーモニー交響楽団

◆タイムテーブル◆
プロローグ・第1幕　13：30〜14：40
休　憩　25分
第2幕・第3幕　15：05〜16：10

オケは、ガラよりはマシ、な程度。
今回のオケは、私が見はじめた1991年～の中で
もっともヒドイ音でした。