きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「フェイク・クライム」

2012年04月15日 | 映画
無気力な男ヘンリーは
友人達に騙され、銀行強盗の片棒を担がされる。
状況がわからず逃げ遅れた彼だけが逮捕され、服役する。
出所してみれば、妻は逃げた仲間の一人とデキていた。
またしても無気力な生活に戻るかと思っていたが
ふとしたことから、仲間が襲う予定だった銀行と
その隣にある劇場を繋ぐ秘密の通路があるのを発見する。
服役中に同房の詐欺師からかけられた言葉を思い出し、
今度は自分の力で、その銀行を襲おうと考える。

秘密の通路にどう潜入するか。
それは劇場につぎに掛けられる芝居に出演!
なんやかんやでチャンスをものしたヘンリーだが
主演女優のジュリーとだんだん親密な仲になっていく・・・。


いや、とにかくつまらなかった。
最近チェックしているヴェラ・ファーミガが出てるんで
お目当ての同時上映とはいえ
ちょっと楽しみにしていたけど
とてもつまらなかった。
ネタ的には古典過ぎる。
でも演出次第では小粋なコメディにできたはず。
強盗ネタをメインにテンポ良く作れば
古典ネタだけに、逆に面白くできたかも。
それを、キアヌの顔を立てたのか
恋愛パートの時間が長く
そこさえも冗長で散漫で山場がない。
劇中劇の「桜の園」でキアヌが
ボリュームのある髭を付けているところぐらいしか
見せ場がない。全くない。
「冴えない男をキアヌが演じている」
ってのが売りなんだろうけど
その魅力はまったく伝わってこない。
誰かなんとかできなかったのか。
見終わった瞬間は、
「キアヌ、仕事を選べよ」と思ったけど
ついさっき彼が製作にも加わっているのを知り
とってもビックリ。
キアヌ、芝居だけしてろ。
ヴェラ・ファーミガの芝居は
悪くないんだけどね。

すべにおいてぬるくて緩くて
最後はまったく締まらないオチだった。

銀行の前で車で待っていただけで
実刑を喰らうものなの?
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「アクシデント」

2012年04月15日 | 映画
ブレインをリーダーにした暗殺請負チーム。
ささいな「偶然」を装った事故に見せかけ
人を殺す。
たとえば
 風が吹いた
  →道に落ちていた紙くずが舞った
  →車のフロントガラスに張り付く
  →前が見えなくなった運転手が運転を誤る
  →事故をおこす
風を起こすところから作為。
風を吹かせ、狙い通りに紙くずが・・・
と、さながらピタゴラスイッチ。
(上記は私が考えた例で、
 実際の映画の場面とは異なります)
こんなに上手く行くものなのか?
でも行っていたんだろう。
だが、あるとき、ミッション失敗で
仲間の一人が死亡。
それは偶然の事故なのか?
それとも誰かの作為なのか?

いかにも「香港ノワール」な作品。
少々中弛みもあったけど
最後の逆転劇のためには
積み重ねて行かなきゃいけないから
仕方がないね。

ほんとに、最後の逆転が鮮やかだった。
オチは読めなくもないけど
でも「やられたなー!」感はあった。
あれも伏線だったのかー、とかね。

起きる出来事に対し
疑いだしたらキリがない。
ひとつのできごとに
違う解釈をあたえる。
それを繋いでいくと
「真実」とは違う
「事実」ができてしまう。

タイトルは、「疑心暗鬼」が正しいね。
ネタバレになっちゃうけどね。
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