正直なところ、新国の方が好みだな。
エシナは、立っているぶんには
脚のラインは美しいんだけど
踊り出すと表情が無くなる。
上体が優美なぶん、余計脚の無表情さが目立つ。
プティ作品にしては脚のアクセントが足りない。
草刈さんより足りない。
最初から一貫して美人過ぎるのも、どうなのか。
彼女自身の演技なのか、
演出家の指示なのかはわからないけど。
前に見たフェリや湯川さんは、
もとの美人さはあったにしても
冒頭は「主婦」で、
夫が妻を顧みないのも説得力があった。
でもエシナは最初から魅力的すぎるので
この「妻」に無関心なヨハンって
ダメダメすぎるんじゃー。
それに、変身後も同じぐらい美しいと
話自体に説得力がないしなー。
メリハリ無く美しいってのはなー。
踊りは、、、どうなんでしょうか。
破綻はないと思うけど、
出産後で身体のライン崩れまくりだったフェリの方が
「物語」はよく見えたよ。
クルラーエフは長身で、
長い手足も綺麗に伸びていた。
開脚ジャンプが中心を起点に同角度でなく
どちらかの脚(左だっけか?)が下がり気味なのは
振付なのか、彼自身のチャームポイントなのか。
もともと自分勝手な浮気男で共感しにくい役なのに
最初から妻が普通に美人なので
身勝手さが倍増して見えた。
「それが男ってもんなんだよ」みたいな説得力はない。
こういう役より、素直に王子系の方が合いそう。
ルグリは芸達者。
というか、ひとりだけレベルが違った。
素晴らしい舞台を見られるのは嬉しいけど、
全体的にはアンバランスな気もした。
いわゆる古典の王子なら
「ゲスト主役」で一番上手くても良いけど
この位置の役の人がこのレベルなのはなあ、、、
と思わなくもない。
興行的には、そうでないと厳しいんだろけど。
彼の表現力が豊かなぶん、
他のメンバーの「薄さ」が際だった。
マキシムの場面も、「本場!」と思って
すごく期待していたぶん、少々肩すかし。
もっと黒燕尾服ウハウハーー!になると思っていたけど
あっさりだったなあ。
日本人だけの新国の方がウハウハ度が高かった。
なんでだろう。
なんかねー、全体的に薄味なんだよね。
悪くないけど、見た「満足感」に欠けるというか。
時々ピリリ、ぐらいでもいいから
もうちょっと味付けが欲しいかなあ。
見ていて思ったんだけど、
「ウィンナー・ガラ」は
各部冒頭を同じにするのなら
どこかに、単純なワルツ(生オケ付き)を
入れれば良かったのに。
せっかくの「ウィンナー」なんだから。
男性は黒燕尾服で女性はドレスでさ。
この全幕を見たあとにガラを思い直すと
ルグリはここをパリ・オペ化したいのかな。
まあ、パリ・オペから芸監を迎えるってのは
そういうことなんだろうけど。
なんか、特色に欠けるんだよね。
ロシア系が多いから、ってことだけではなく。
【配役等】
ベラ:オルガ・エシナ
ヨハン:キリル・クルラーエフ
ウルリック:マニュエル・ルグリ
メイド:マルタ・ドラスティコワ
グランカフェのギャルソン:
ダヴィデ・ダト、マーチン・デンプス、ドゥミトル・タラン
チャルダッシュ:木本全優
看守:ガーボア・オーベルエッガー
他、ウィーン国立バレエ団
指揮:ペーター・エルンスト・ラッセン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
振付・演出:ローラン・プティ
音楽:ヨハン・シュトラウスⅡ世(ダグラス・ギャムリー編曲)
舞台美術:ジャン=ミッシェル・ウィルモット
衣裳:ルイザ・スピナテッリ
装置制作・照明:ジャン=ミッシェル・デジレ
振付指導:ルイジ・ボニーノ、ジャン・フィリップ・アルノー
エシナは、立っているぶんには
脚のラインは美しいんだけど
踊り出すと表情が無くなる。
上体が優美なぶん、余計脚の無表情さが目立つ。
プティ作品にしては脚のアクセントが足りない。
草刈さんより足りない。
最初から一貫して美人過ぎるのも、どうなのか。
彼女自身の演技なのか、
演出家の指示なのかはわからないけど。
前に見たフェリや湯川さんは、
もとの美人さはあったにしても
冒頭は「主婦」で、
夫が妻を顧みないのも説得力があった。
でもエシナは最初から魅力的すぎるので
この「妻」に無関心なヨハンって
ダメダメすぎるんじゃー。
それに、変身後も同じぐらい美しいと
話自体に説得力がないしなー。
メリハリ無く美しいってのはなー。
踊りは、、、どうなんでしょうか。
破綻はないと思うけど、
出産後で身体のライン崩れまくりだったフェリの方が
「物語」はよく見えたよ。
クルラーエフは長身で、
長い手足も綺麗に伸びていた。
開脚ジャンプが中心を起点に同角度でなく
どちらかの脚(左だっけか?)が下がり気味なのは
振付なのか、彼自身のチャームポイントなのか。
もともと自分勝手な浮気男で共感しにくい役なのに
最初から妻が普通に美人なので
身勝手さが倍増して見えた。
「それが男ってもんなんだよ」みたいな説得力はない。
こういう役より、素直に王子系の方が合いそう。
ルグリは芸達者。
というか、ひとりだけレベルが違った。
素晴らしい舞台を見られるのは嬉しいけど、
全体的にはアンバランスな気もした。
いわゆる古典の王子なら
「ゲスト主役」で一番上手くても良いけど
この位置の役の人がこのレベルなのはなあ、、、
と思わなくもない。
興行的には、そうでないと厳しいんだろけど。
彼の表現力が豊かなぶん、
他のメンバーの「薄さ」が際だった。
マキシムの場面も、「本場!」と思って
すごく期待していたぶん、少々肩すかし。
もっと黒燕尾服ウハウハーー!になると思っていたけど
あっさりだったなあ。
日本人だけの新国の方がウハウハ度が高かった。
なんでだろう。
なんかねー、全体的に薄味なんだよね。
悪くないけど、見た「満足感」に欠けるというか。
時々ピリリ、ぐらいでもいいから
もうちょっと味付けが欲しいかなあ。
見ていて思ったんだけど、
「ウィンナー・ガラ」は
各部冒頭を同じにするのなら
どこかに、単純なワルツ(生オケ付き)を
入れれば良かったのに。
せっかくの「ウィンナー」なんだから。
男性は黒燕尾服で女性はドレスでさ。
この全幕を見たあとにガラを思い直すと
ルグリはここをパリ・オペ化したいのかな。
まあ、パリ・オペから芸監を迎えるってのは
そういうことなんだろうけど。
なんか、特色に欠けるんだよね。
ロシア系が多いから、ってことだけではなく。
【配役等】
ベラ:オルガ・エシナ
ヨハン:キリル・クルラーエフ
ウルリック:マニュエル・ルグリ
メイド:マルタ・ドラスティコワ
グランカフェのギャルソン:
ダヴィデ・ダト、マーチン・デンプス、ドゥミトル・タラン
チャルダッシュ:木本全優
看守:ガーボア・オーベルエッガー
他、ウィーン国立バレエ団
指揮:ペーター・エルンスト・ラッセン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
振付・演出:ローラン・プティ
音楽:ヨハン・シュトラウスⅡ世(ダグラス・ギャムリー編曲)
舞台美術:ジャン=ミッシェル・ウィルモット
衣裳:ルイザ・スピナテッリ
装置制作・照明:ジャン=ミッシェル・デジレ
振付指導:ルイジ・ボニーノ、ジャン・フィリップ・アルノー