そんなわけで今日は5階L列ですが
皆さんの演技はオペラグラスを使わなくても
バッチリ伝わってきますよ。
コジョカルのニキヤは、体格のせいもあり、
生身の女性のときはひっそりとした雰囲気。
控えめに、ソロルの愛を頼りに生きている。
いわゆる「寄り添い系」の女性。
身分卑しいニキヤは
彼岸に行き、現世の枷が外れたら
気高く光り輝く存在になった。
彼女の魂は高潔なのだ。
だから神は、ニキヤの味方になったんだろうなあ。
珍しく、ベールの踊りでぐらついたけれど
それ以外はバッチリでした。
1幕の衣装はスカラ座版
2幕(幻影)は自前かな。
殆ど装飾がない白くてツルリンとしたチュチュ。
3幕はスカラ座系統な感じだけど
東バ盤では見たことがないかな。
ガムザの田中さんは、顔立ちは地味なのに
演技には押し出しが強い。
コジョカルは魂は気高いが身分は卑しく
基本的には分をわきまえている。
対して田中さんは高慢で、
身分が低い者に感情があるとは思わず
自分の正しさを疑ったことなどない。
田中さんは自身の演技プランを踊りに乗せるのが上手いのかも。
そして彼女が作り出す人物はすごく納得できる。
彼岸から戻って来たソロルに
今までになかった雰囲気を感じ取り、
また、神への誓いを前に、
自分の行動は間違っていたのではないか?
と思うようになる。
ジワジワ来ている加減が好きだな。
この二人に挟まれるコボーのソロルは煮え切らない。
どうしたらいいんだ!とウダウダ思っているうちに
時間がだってしまう。
婚約式でガムザに見つめられても
うまいこと応えられない。
昨日は不安げなガムザに、
理性では割り切って微笑みかけるソロルだった。
違いが面白い。組み合わせの妙。
中盤までは踊りは大人しめだったけど
幻影の場では、ここのために体力を温存していたんだな、
ってジャンプだった。
木村大僧正は愛情豊か。
本質的に感情豊かなんだと思う。
普段は出さないだけで。
深く愛するがために、
ソロルを深く憎み、
その結果が不幸を招く。
後藤大僧正は愛から狂気へ
振り切っちゃった感があるかも。
そして今日のラジャは高岸さん。
違和感なくインド人だった。
【配役等】
ニキヤ(神殿の舞姫):アリーナ・コジョカル
ソロル(戦士):ヨハン・コボー
ガムザッティ(ラジャの娘):田中結子
ハイ・ブラーミン(大僧正):木村和夫
ラジャ(国王):高岸直樹
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):松下裕次
アヤ(ガムザッティの召使):崔美実
ソロルの友人:森川茉央
ブロンズ像:ダニール・シムキン
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り):矢島まい、川島麻実子
パ・ダクシオン:
高村順子、佐伯知香、岸本夏未、阪井麻美
西村真由美、乾友子、高木綾、渡辺理恵
柄本弾、松野乃知
影の王国(ヴァリエーション1):岸本夏未
影の王国(ヴァリエーション2):奈良春夏
影の王国(ヴァリエーション3):乾友子
指揮: ワレリー・オブジャニコフ
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
皆さんの演技はオペラグラスを使わなくても
バッチリ伝わってきますよ。
コジョカルのニキヤは、体格のせいもあり、
生身の女性のときはひっそりとした雰囲気。
控えめに、ソロルの愛を頼りに生きている。
いわゆる「寄り添い系」の女性。
身分卑しいニキヤは
彼岸に行き、現世の枷が外れたら
気高く光り輝く存在になった。
彼女の魂は高潔なのだ。
だから神は、ニキヤの味方になったんだろうなあ。
珍しく、ベールの踊りでぐらついたけれど
それ以外はバッチリでした。
1幕の衣装はスカラ座版
2幕(幻影)は自前かな。
殆ど装飾がない白くてツルリンとしたチュチュ。
3幕はスカラ座系統な感じだけど
東バ盤では見たことがないかな。
ガムザの田中さんは、顔立ちは地味なのに
演技には押し出しが強い。
コジョカルは魂は気高いが身分は卑しく
基本的には分をわきまえている。
対して田中さんは高慢で、
身分が低い者に感情があるとは思わず
自分の正しさを疑ったことなどない。
田中さんは自身の演技プランを踊りに乗せるのが上手いのかも。
そして彼女が作り出す人物はすごく納得できる。
彼岸から戻って来たソロルに
今までになかった雰囲気を感じ取り、
また、神への誓いを前に、
自分の行動は間違っていたのではないか?
と思うようになる。
ジワジワ来ている加減が好きだな。
この二人に挟まれるコボーのソロルは煮え切らない。
どうしたらいいんだ!とウダウダ思っているうちに
時間がだってしまう。
婚約式でガムザに見つめられても
うまいこと応えられない。
昨日は不安げなガムザに、
理性では割り切って微笑みかけるソロルだった。
違いが面白い。組み合わせの妙。
中盤までは踊りは大人しめだったけど
幻影の場では、ここのために体力を温存していたんだな、
ってジャンプだった。
木村大僧正は愛情豊か。
本質的に感情豊かなんだと思う。
普段は出さないだけで。
深く愛するがために、
ソロルを深く憎み、
その結果が不幸を招く。
後藤大僧正は愛から狂気へ
振り切っちゃった感があるかも。
そして今日のラジャは高岸さん。
違和感なくインド人だった。
【配役等】
ニキヤ(神殿の舞姫):アリーナ・コジョカル
ソロル(戦士):ヨハン・コボー
ガムザッティ(ラジャの娘):田中結子
ハイ・ブラーミン(大僧正):木村和夫
ラジャ(国王):高岸直樹
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):松下裕次
アヤ(ガムザッティの召使):崔美実
ソロルの友人:森川茉央
ブロンズ像:ダニール・シムキン
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り):矢島まい、川島麻実子
パ・ダクシオン:
高村順子、佐伯知香、岸本夏未、阪井麻美
西村真由美、乾友子、高木綾、渡辺理恵
柄本弾、松野乃知
影の王国(ヴァリエーション1):岸本夏未
影の王国(ヴァリエーション2):奈良春夏
影の王国(ヴァリエーション3):乾友子
指揮: ワレリー・オブジャニコフ
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント